えみねむ
ダイバーシティって何?街の名前?
えみお
ダイバーシティってよく聞くけど、結局なんなの?女性活用のこと?
えみねむ
日本でもダイバーシティの推進が進んできていると思う。でも、なんでダイバーシティが大切なのかよくわからない。
そんな方に向けて書いています。
この記事で、次のことがわかります。
- ダイバーシティ(多様性)とは?
- ダイバーシティ(多様性)のメリットと問題
- ダイバーシティが企業に必要とされる理由
日本ではあまりピンとこない、あるいは誤解されていることが多い「ダイバーシティ」という言葉。
ダイバーシティは今や、国際人として世界で活躍したいなら、避けては通れないトピックです。
イギリスでは、アメリカ西海岸ほどではないにしても、日本よりもずっとダイバーシティの理解は進んでいると感じます。
イギリスに住んで3年近くなりますが、だんだんとダイバーシティの概念が体でわかってきたと思います。
そこで、イギリス在住の日本人の目から見た、ダイバーシティについてわかりやすくまとめました。
目次
ダイバーシティ(多様性)とは?わかりやすく簡単に
ダイバーシティとはそもそもなんなのか?を辞書で引いてみると、
ダイバーシティ(英:diversity)とは、ビジネス・経営・人事といった話題において「雇用する人材の《多様性》を確保する」という概念や指針を指す意味で用いられる語。ダイバーシティは、単に「多様性」と訳されることも多々ある。
ー Weblio辞書
つまり、すごく簡単に言えば、ビジネスでのダイバーシティは
ことを指します。
多様性と訳される通り、「多様な」人を雇うことですね。
ちなみに「多様性」とは、このように説明されています。
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。
ー goo辞書
ダイバーシティという言葉そのものは、何もビジネスの場面だけで使われるものではありません。
例えば、今日の食卓に和食と中華とフレンチの料理があったとしたら、それもダイバーシティ。
白のTシャツしか持っていない人が青や赤のTシャツを買えば、それもダイバーシティです。
インクルージョンとは
今回初めて知った表現が、「インクルージョン」です。
インクルージョンという言葉そのものは、「含むこと」を指します。
「インクルージョン」は「ダイバーシティ」を前提しつつ人材の活用にも目を向けている考え方であり…
ー Weblio辞書
インクルージョンは、簡単に言えば
といってもいいでしょう。
考えてみれば、人材が多様になっても、それを生かせていなければ企業にとってのメリットは少ないと言えます。
インクルージョンは、ダイバーシティとセットで覚えておきたい概念です。
ダイバーシティの影響が見られる例
現在では、ビジネスの場面だけでなく、メディアなどの場面でダイバーシティの波を感じることが多くなっています。
- 映画などのメインキャラクターの性別や人種の変更
- あらゆるコンテンツでの女性、LGBT、白人以外の人種の起用
例えば、007の最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、2021年公開予定になっていますね。
今作では、ジェームズ・ボンドの相手役の女性、ボンド・ガールに初めて黒人のラシャーナ・リンチが抜てきされています。
また、これまで男性がメインだった「オーシャンズ11」などのオーシャンズシリーズも、「オーシャンズ8」で女性をメインにしました。
人種も以下のように、ダイバーシティに考慮した変化があります。
オーシャンズ11:11人中8人が白人、黒人2人、中国人1人
オーシャンズ8:8人中5人が白人、黒人1人、東アジア系1人、インド系1人
日本だけでなく今や世界でも有名な近藤麻理恵さんは、Netflixで番組を務めています。
その「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」では、片付けの依頼者たちがとても多様です。
特に、白人の男女のカップルだけでなく、多様な人種、LGBTのカップルを多く取り上げていました。
イギリスでも多様な人が登場する番組は少なくなく、料理番組を見ていてもほぼ必ず白人以外の人種の人が出ています。
インド系イギリス人のコメディアン、ニッシュ・クマールは、あるネタの中でこんなジョークを言っています。
えみお
「自分が仕事がもらえるのは、自分がマイノリティーの人種だからだ」
イギリスの人口構成をみると、86%が白人のイギリス人となっており、採用する側が積極的に白人以外も採用しているということです。
もちろん、ダイバーシティが見られるのはテレビや映画の中だけではありません。
例えば広告でも、必ずといっていいほどいろいろな人種の人が出ています。
ただ、数十年前と比べても、明らかに映像作品に顕著に違いが感じられるのは間違いありません。
ダイバーシティ(多様性)のメリットと問題
そもそものダイバーシティの始まりは、アメリカでの雇用機会均等の運動でした。
米国では,1960~70 年代, ダイバシティは, 雇用機会均等の対象としてみなされていた。
1980 年代後半以降, ダイバシティを尊重するという議論への転換が行われた。
1990 年初めには,ビジネス上の価値創造の資源へと変化した。
他方, 日本においてはアファーマティブ・アクションおよびダイバシティの議論が開始されたのは比較的最近である。
ダイバーシティ(多様性)を重視することによるメリットは、次のようなものが挙げられます。
- 自分と違うものの見方を学べる
- 自分と異なる文化を学べる
- 自分と同じような境遇の人以外とコミュニケーションをとる方法を学べる
- 異なる分野や視点を集めることで、素早く理想的な解決法を見つけやすい
- さらなる労働力を取り込める
- 企業は多様な人の共感を得る製品やマーケティングをしやすい
反対に、ダイバーシティ(多様性)を推進することの問題には、次のようなものが挙げられます。
- 自分と違うものの見方や文化を受け入れられず対立することがある
- 思っていることをしっかり発言できないと取り残される
- 企業では画一的な方法で研修できない
- それぞれの属性に合わせた配慮が必要になる
つまり、ダイバーシティをうまく取り入れることができれば、個人は自分自身の教養や視点を広げることができ、企業は問題解決がしやすく消費者の共感を得ることができます。
一方、かたくなに自分と違うものを受け入れられない人には、逆効果になってしまいます。
企業がダイバーシティを取り入れる場合、研修には多くの手間がかかります。
食事を提供するなら、宗教的な理由で食べられないものがある人に配慮しなければなりません。
相手の文化的な背景が企業の文化と異なる場合、それを前もって把握しておき、企業文化の中では当たり前のことも説明しなければなりません。
また、「それぞれの属性に合わせた配慮」は、子育て中の女性の時短勤務や、LGBTの人が気持ちよく使えるトイレなどがわかりやすい例です。
問題なく働けるよう、それぞれの人の事情に合わせて環境を整えるということです。
ダイバーシティが企業に必要とされる理由
ダイバーシティは、特にビジネスにとって重要とされます。
なぜ企業にダイバーシティが求められるのでしょうか?
今後、日本の企業が、
①労働人口減少による人材の量的・質的な労働力不足
②働く側の多様な意識や価値観の多様化
③グローバルな規模での消費者ニーズの多様化等の変化に対応し、企業が国内市場でも海外市場でも競争力を維持・発展していくためには、多くの企業が…(中略)…ダイバーシティ・マネジメント(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進に本格的に取り組む必要があると考える。
つまり、ダイバーシティを推進すれば、採用される側の従業員だけでなく、企業にとって大きなプラスになるからです。
かつては、企業のイメージアップのため、社会貢献の名目でダイバーシティを推進していた企業が多かったようです。
現在では、ダイバーシティを進めることが企業にとって実際に利益をもたらすとの観点から、ダイバーシティを推進している企業が増えています。
世界で活躍したいならダイバーシティを肌で感じるべき
ここまでダイバーシティについてなんとなく輪郭がつかめてきたかと思います。
しかし、実際に肌で感じるまでは、ダイバーシティを感覚的に理解するのは難しいと私は考えます。
そこで、以下のように自分と違う属性の人と関わる機会を積極的にもってみることをお勧めします。
- 海外出張や海外交換プログラムに参加する
- 外資系企業や国際的な企業の人に話を聞く
何も大それたことをしなくても、次のような気軽に始められる方法があります。
- いつもの友達以外の人とも交流する
- 自分と全く違う業種の人と交流する
- 自分と違う人生を歩む人と交流する
- 自分と世代の違う人と交流する
- 多様な人が集まるカフェやコミュニティなどに足を運ぶ
- 外国人の集まるオンラインコミュニティに参加する
- 行ったことのない国に海外旅行に行く
やはり、知識として「読んで」知っていることと、「実体験として」知っていることには大きな差があります。
- 海外移住したい
- 世界で活躍したい
- 国際的な企業で活躍したい
このように考えている人には、ダイバーシティの感覚をつかんでおくことはとても大切です。
ぜひできることから一歩を踏み出してみましょう。
ホモ(ゲイ)だけは何があっても無理。
気持ち悪い。
モーホー同士隠れてこっそりやってろよ、と