他の人も頑張っているんだから、僕だって頑張らないといけない
家族のためにも、仕事も家事も手を抜くわけにはいかない
と言いつつ、「頑張りすぎて限界」になっていませんか?
そんな人に向けて書いた記事です。
努力至上主義から「頑張らない主義」になった私が、
努力至上主義では続かない理由
家事・仕事などを頑張らない具体的な方法
について書いています。
余裕のない人生から抜け出したいなら、こちらもどうぞ。
目次
頑張らない方がうまくいく
世の中には、特に日本には、頑張りすぎている人が多いと思います。
小さい頃からずっと「何事も頑張らないといけない」と教えられてきましたよね。
そして頑張りすぎたあげく、息切れします。
働きすぎて倒れる会社員
休日にも働き自分の時間がない人
家事に疲れて息抜きに高級ランチをする主婦
パートと家事に追われて夫のグチを言う妻
結局、何かがうまくいかなくなります。
頑張りすぎたあげく、
余裕がなくなって人にやさしくできない
ストレス発散のために散財する
心身ともに疲れて体を壊す
という結果になり、もはや頑張りたくても頑張り続けることができません。
努力至上主義では続かない理由
努力至上主義で頑張り続けたとしても、どこかでガタがきます。
小さい頃から努力至上主義で育った私は、今となってはそのどこが問題だったかよくわかります。
努力は、
正しい方法で
明確な目標を決めて
余力がある程度に
しなければ、効果があまり出なかったり、持続しなかったりします。
結果、「努力してもムダだ」と挑戦する前から諦めるようになってしまいます。
正しい方法で頑張る
英語がペラペラになりたかったとしたら、あなたならどんな方法で勉強しますか?
毎日単語の勉強ばかりしていても、一生話せるようにはならないでしょう。
単語の勉強をすることは、語彙を増やすのには役立つかもしれません。
ただ、英語をペラペラに話せるようになるには、語彙を知っているだけでなく、それらの単語を
適切な時に、適切な文の中で、適切な発音とアクセントで話す必要があります。
また、一人で英語を話せたとして、相手の英語が聞き取れなければ、ペラペラとは言えないでしょう。
実際、私も英語を1日1時間勉強していた時、単語帳で単語の勉強をしていました。
今となってはその知識はほとんど活用できていません。
実際に英語を使うことで初めて、話せるようになるということを実感しました。
仕事で営業成績をあげて表彰されたい!そんな時、何から始めますか?
営業テクニックを教えるセミナーに通えば、知らないテクニックを知ることができて実践に役立つかもしれません。
ただ、月に1回セミナーにいくだけで満足しがちなのがその落とし穴です。
また、こうした単発のセミナーの後には、PDCAを自分で行う必要があります。
「セミナーを受けて終わり」では、
実際にどれくらいセミナーで習ったことを生かせているか?
実践してみて営業成績に変化はあったか?
といった具体的な効果が測りづらいからです。
そのため、
毎日できる努力
日々の実践で改善し続けられるような努力
の方法を選ぶと、より効果が期待できるでしょう。
具体的には、
毎日、営業のできる先輩や上司のやり方を見て盗む・質問して学ぶ
毎日、営業に必要な専門知識を本やコースで学ぶ
学んだことを日々実践し、うまくいったかどうかを考察する
といった方法です。
毎月1回のセミナーに通うだけの努力より、はるかに速く成長が実感できるはずです。
そこで、目指す目標に対して何が必要かを見極め、正しい方法を選ぶことは大切です。
明確な目標を決めて頑張る
目標設定の方法については、すでに多くの情報があると思いますが、これまでに挙げた英語と営業の例で説明します。
「英語をペラペラに話せるようになりたい」というのは、願望であって目標ではありません。
ペラペラという基準があいまいだからです。
この時、基準を間違えて設定してしまうと、努力がムダになりかねません。
もし目標を「TOEICで700点をとること」と決めたとしたら、「TOEICでは点数が取れるけど英語を話せない人」になるかもしれません。
「ネイティブとスラスラ会話ができること」だと、まだ願望に沿った目標ではあります。
ただ、スラスラ会話ができているかどうかを判断する客観的な指標が必要です。
ネイティブと会話できているつもりでも、相手があなたに合わせてわかりやすく易しい単語を使って話してくれていることもよくあります。
「辞書なしでネイティブの言っていることがわかり、自分の言いたいことを淀みなく言えて理解してもらえる」
といった具体的な状況を設定してもいいでしょう。
できれば、これに数字で測れる明確な目標(テストなど)を合わせた方が、より客観的になります。
「IELTSのリスニングとスピーキングのテストでC1レベル」などの明確な目標なら、達成したかどうかを簡単に判断できます。
「営業がバリバリできる」とは具体的にどんな状態なのかを決める必要があります。
同じ部署の先輩と同じ営業成績を上げること?
社内の同じ役職の中で1位になること?
上司に認められること?
どれも、数字を使って具体的に目標設定をします。
同じ部署の先輩と同じ、月に30件の成約を3月までに達成する
社内の同じ役職の中で3月までに営業成績1位を達成する
3月までに営業成績優秀者として表彰を受ける
といった感じです。
余力がある程度に頑張る
どれだけ頑張りたくても、私たちは人間であり、許容量に限界があります。
燃え尽きるほど毎日頑張ってしまうと、他のことにエネルギーを使う余裕も無くなってしまいます。
余力がある程度とは、それをした後も他のことを考える余裕がある程度です。
こう言うと、「短期的に集中して猛烈に努力するのは、効果がある」と言う声もあると思います。
起業したてのスタートアップなど、何か急いで達成したいことがあれば、それは仕方ないことかもしれません。
しかし、長期間は継続できません。
いずれは「猛烈な努力」をやめなければならなくなります。
健康を害する、人間関係や生活に支障がでるといった悪影響が大きいからです。
食事や睡眠をおろそかにしてまで英語学習に全ての時間を捧げるようなことをすると、燃え尽きてしまうでしょう。
手軽なインスタント食品ばかり食べる、睡眠時間を削る行為は、健康を害します。
その上、睡眠や栄養がしっかり取れていないと、記憶力の定着も悪くなりかねません。
時に仕事に支障が出るほど、生活を犠牲にして仕事を頑張る人がいます。
セミナーをプライベートが全くないほど詰め込んでしまう
成果にあまり影響しないのに、ひたすら残業をする
ようなことがこれにあたります。
これも、結局は続けられず、最も良い成果にもつながらないでしょう。
精神的にも余裕がなくなり、家族と過ごす時間が減り、生活に支障が出ます。
だから、いつも少し余力が残る程度に頑張るのが、続けるために大切です。
頑張らない生き方を始めたきっかけ
私が、頑張らない生き方をしようと思い始めたきっかけは、日々の料理にストレスを感じたことでした。
毎食の献立を考えるストレス
料理に時間がかかり、他のことをする時間が奪われることによるストレス
を感じていました。
私は無意識に、「栄養満点でおいしい料理を何品も作らなければいけない」と思っていました。
しかし、働きながら専業主婦と同じレベルの料理を維持するのは無理だと気付いたんです。
健康のために栄養のある食事をしているのに、そのせいでストレスを感じてしまっては健康に悪いですよね。
本末転倒です。
そこで、なんとか頑張らない健康的な食事をするため、方法を考えました。
家事・仕事を頑張らない方法(頑張らない働き方)
時間がかかること、やりたくないこと、成果にあまり影響しないことを、なるべく仕組み化することが鍵です。
ルーティン化【家事・仕事を頑張らない方法①】
ルーティン化は、効率化でよく挙げられる方法です。
これは、考える機会を減らすのが目的です。
ルーティン化の具体的な方法を、英語学習、料理、仕事のそれぞれについてあげてみます。
英語学習:
使っている教材にふせんをつけてすぐに始められるようにする
使っているCDやラジオなどをスイッチを入れれば始められるようにする
使っているアプリを一番よく使う画面に入れ、ショートカットアプリを使いワンタッチアクセスができるようにする
料理:
朝食に使う食材を数種類に絞る
気に入ったレシピを何種類か使い回す
翌日の朝と昼のメニューは前日に考えてノートに書く
仕事:
リマインダーやToDoリストを積極的に活用し、それに沿って仕事をする
「考える」という作業が一番面倒で、時間がかかり、疲れます。
だから、なるべく考えなくていい仕組み作り(ルーティン化)をするのが鍵です。
回数を減らしてまとめて行う【家事・仕事を頑張らない方法②】
いわゆる「バッチング」「バッチ処理」です。
バッチングとは、小分けに少しずつするのではなく、なるべくまとめて行うことです。
作業の機会を減らすことで効率化をはかります。
英語学習:
事務的なことを週末にまとめてする
英語学習は、性質上、バッチングが難しいところもあると思います。
基本的に、毎日少しずつ学習する方が記憶が定着しやすいからです。
料理:
野菜はまとめて切って冷凍する
1回で何食分かまとめて調理する
仕事:
1日に何度もメールチェックをするのではなく、決まった時間に一度だけチェックする(あるいは週に数回だけチェック)
事務手続きをその都度するのではなく、複数件まとめて行う
これにより、小分けにして行うよりも、短い時間で集中して片付けることができます。
自動化する【家事・仕事を頑張らない方法③】
「頑張らないといけない」と思っていると、「自動化」はセコい方法に思えるでしょう。
しかし、本当に必要なことに労力を使うためには、重要でないことはできるだけ自動化すべきです。
料理:
電子調理器
オーブン
グリル
電子レンジ
ミキサー
スライサー
電気ケトル
などの時短になる調理器具やその場を離れても大丈夫な調理法を使う
仕事:
エクセルやプログラミングを利用して単純作業を自動化する
毎日のルーティンを自動化する
これにより、本当に頭や体を使う必要がある時にエネルギーを残しておけます。
外注する【家事・仕事を頑張らない方法④】
外注も、「自分だけ楽をしようとしている」などとネガティブに捉える人もいるかもしれません。
外注と言っても、お金を払って人を雇うことだけをいっているのではありません。
英語学習:
オンライン英会話を使うことで、自分で発音や意味などを調べる時間と手間を省く
オンライン英会話を使うことで、教材を探す時間と手間を省く
料理:
初めから小さくカットされた肉や野菜を使う(あるいはカットしてもらう)
一部調理されたものを買う
料理にすぐ使える調味料を買う
お惣菜を買う
仕事:
社内でやっていた時間のかかる事務処理を専門業者に任せる
コールセンターを外注する
ちなみに、英語学習の方法やオンライン英会話のレビューに興味のある方は、こちらをご覧ください。
頑張らない生き方を始めた結果
料理を頑張らないようにした結果、かなり気が楽になりました。
頑張らないことで、心と時間にゆとりが生まれ、幸せ度も増しました。
さらに、以前は義務感でやっていた料理が、楽しめるようになりました。
また、料理をすることで仕事の時間が削られていることへの不満も感じなくなりました。
実際に仕事に時間を割けるようになりました。
頑張らない生き方をしただけで、これだけいいことがあります。
嫌だと思っていたことが楽しめるようになる
心と時間にゆとりが生まれる
幸せ度が増す
本当にやりたいことに時間を割ける
「どうしたら楽できるか?」と考えることは決して悪いことではないと知ることができました。
むしろ、人生を豊かにするためには必要な考え方だと思います。
勝間和代さんの本でも、徹底して家事や仕事など生活を効率化する方法が書かれています。
これを読んで、私も電子調理器を買いました(笑)
実践的でわかりやすく、すぐに普段の生活を楽にできるのでおすすめです。
今回は、英語学習、料理、仕事を例にあげましたが、他にも、
食料品の買い物
家の掃除
ペットの世話
お金の管理
など、何気なく時間をかけていることに、頑張らずにもっと楽できる余地がたくさんあります。
具体的な方法は、今ご紹介した「勝間式超コントロール思考」に詳しくわかりやすく書いてあります。
今頑張りすぎている人は、ぜひこの「頑張らない」生き方を試してみてください。