えみねむ
イギリスで起業したいけど、ワーホリビザでは無理?そもそも、何から始めていいかわからない。
という疑問にお答えします。
「イギリスのワーホリビザ(YMS)で起業したい」という読者の方から質問をいただいたので、
その質問を中心に、
- ワーホリビザで起業はできるのか
- イギリスで起業できるビザの種類
- イギリスで起業する際の手続き
- イギリスで法人経営するメリット
について書いています。
私は2018年からイギリスに移住し、初めはワーホリ(YMS)ビザで起業しました。
その経験からイギリスでの起業についての情報をお伝えします。
イギリスでフリーランスで働きたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
どのビザを取るべきかわからない方は、イギリスでフリーランスで働けるビザは全4種類!YMS以外もをご覧ください。
イギリスでフリーランスとして働く前の手続きについてはイギリスでフリーランス(個人事業主)をする詳しい手続き【ワーホリ等】をご覧ください。
フリーランスの登録方法と確定申告について知りたい方は、イギリスでフリーランスの登録〜確定申告の手続きを写真付で解説をご覧ください。
えみねむ
イギリスに移住したいけど、ビザとかお金とか、色々不安…
イギリスに移住して4年を超える私が、あなたの疑問に全て答えます!
目次
イギリスのワーホリビザで起業は可能?難しくない?
結論から言って、イギリスのワーホリビザで起業することは可能です。
実際に私も、ワーホリビザで起業できました。
では、ワーホリで起業するにあたって難しいところはあるのでしょうか?
期待を裏切るようで大変申し訳ないのですが、裏技は私にはわかりません。
経費の制限:そもそもそんなに経費を使う機会がない
ビザが2年間:他のビザに切り替える予定のため問題なし
人を雇えない:そもそも人を雇う予定がない
なので、どれも私にとっては制約にならなかったのです。
もしそれらが制約になるなら、違うビザを検討する必要がありそうです。
ただ、YMSで事業をするにしても、他の方法を検討することもできます。
- 経費:公式サイトのYMSの説明を見る限り、制限はありません。
備品のことなら、5,000ポンドを超えそうなら、借りればいいですよね。
値の張るもの(建物、高級な備品)だけ借りるとか。
- ビザの期間:ビザが失効しても事業が同時になくなる訳ではなく、他に滞在許可を得る方法は複数あります。
- 人を雇えない:フリーランスや他社に外注すれば、雇わずに人手が手に入ります。
参考として、以下にイギリス政府のウェブサイトからワーホリビザについての説明を引用しておきます。

ワーホリビザ(YMS)でできること
できること:
自営業をする、会社を設立する – 施設を借りており、備品の価値が5,000ポンド以下で、従業員がいない限り可能です。
イギリスで起業ができるビザの種類は3つだけ
イギリスで起業する場合、選択肢は永住権をとる以外に3つあります。
- YMS(ワーキングホリデー)ビザ(Tier 5)
- スタートアップビザ/Start-up visa
- イノベータービザ/Innovator visa
(過去にあった起業家ビザ/Entrepreneur visa (Tier 1)、投資家ビザ(インベスタービザ)/Investor visa (Tier 1)などは現在申請できない)
です。
ちなみに、起業して将来的にイギリスの永住権を取得したいとお考えの方は、永住権の取得を前提にビザの計画をすることをおすすめします。
詳しくはイギリス永住権の条件・取得方法の完全まとめをご覧ください。
この3つのビザを、条件面で比べてみました。
まとめると、こんな感じです。
一つずつ見ていきます。
ワーキングホリデービザ(YMS)【イギリスで起業ができるビザの種類①】
YMSはワーキングホリデービザです。
当然起業を目的にした人のためのビザではありませんが、起業は可能です。
他のビザと比べると要件がかなりゆるいです。
起業できるビザ | ワーホリビザ(YMS/Tier 5) |
滞在できる期間 | 2年 |
口座に必要な資金(£) | 2,530 |
事業への投資が必要な資金(£) | – |
申請手数料(£) | 259 |
延長できるか | × |
永住権を申請できるか | × |
家族同伴できるか | × |
メリット | 日本語の情報が多い |
仕事がなくても取れる | |
仕事も勉強もほぼ自由 | |
必要な資金が少ない | |
デメリット | 1回きり・延長なし |
子供がいる人は申請不可 | |
31歳以上は申請不可 | |
永住権申請不可 |
すでにYMSビザでイギリス滞在中なら、
起業アイデアが決まっていればすぐに起業することができます。
つまり、YMSのビザさえあれば、誰でも起業が可能です。
ただし、これからビザを申請する人は、ビザに申請できるかどうかが抽選により決まります。
抽選に落ちれば申請できません。
ビザの抽選の時期が1月と7月などと決まっているので、その時期以外に起業を思い立っても、待たなければいけません。
それを考えても、他のビザと比べれば、
- ビザ申請の手続きの手間と費用が少ない
- 平凡なアイデアでも起業できる
のは大きな魅力です。
投資家ビザ(インベスタービザ)【2022年4月29日現在は申請不可】
※インベスタービザは、2022年4月29日現在、新たに申請できません。
インベスタービザは誰にでも申請できるビザではありません。
口座に必要な資金(£) 2,000,000
申請手数料(£) 1,623
延長できるか ○
永住権の申請 ○
家族同伴できるか ○
18歳以上なら何歳でも可
ビザの期間が長い
最短2年で永住権申請可
家族同伴できる
他の仕事や勉強ができる
大金が必要
英国の銀行に資金入金が必要
とにかく大金が必要なところがネックです。
私は、「お金持ちはどうぞうちに来て、起業も仕事も勉強も好きにしてくださいな」というビザだと解釈しています。
金額の割に滞在期間が長くないのは、結局滞在中に永住権を申請できるからだと思います。
アイデアは問わないので、「お金さえあれば」誰でも申請できます。
スタートアップビザ【イギリスで起業ができるビザの種類②】
起業できるビザ | スタートアップビザ |
滞在できる期間 | 2年 |
口座に必要な資金(£) | 1,270 |
事業への投資が必要な資金(£) | – |
申請手数料(£) | 378 |
延長できるか | × |
永住権を申請できるか | × |
家族同伴できるか | ○ |
メリット | 18歳以上なら何歳でも可 |
家族同伴できる | |
他の仕事ができる | |
必要な資金が少ない | |
他のビザから切替可能 | |
デメリット | 認定機関の事業審査が必要 |
審査に落ちると期間短縮 | |
英語の要件を満たす必要有 | |
永住権申請不可 |
スタートアップビザは、申請に必要な資金が少ないのですが、その分起業アイデアが必要です。
具体的には、指定された機関に承認をもらわなければいけません。
- どんな基準で承認されるのか?
- どの機関に承認されやすいのか?
など、全くわからないので、かなり調査が必要だと思います。
また、聞いた話では、以下のようなハードルがあるかも知れません。
- 大学卒業生でないと承認しない承認機関もある
- 承認機関にコンサルティング料として大金を支払わないといけないことがある
内容によっては、自分のやりたい事業の承認機関に選ばれている大学に入学して、卒業生になってから起業するのも一つの手でしょう。
あとは、延長ができないため、2年である程度結果を出すことが前提になっていると思います。
ある意味、「アイデアはあるけど金はない?2年間だけチャンスをやる」と言う感じですね。
それを考えても、費用の低さからかなりハードルは低いです。
やりたいことがある人は、挑戦する価値があるかもしれません。
また、他の仕事もできるので、起業しても他の仕事と並行して生活することができるのは大きいです。
イノベータービザ【イギリスで起業ができるビザの種類③】
起業できるビザ | イノベータービザ |
滞在できる期間 | 3年 |
口座に必要な資金(£) | 1,270 |
事業への投資が必要な資金(£) | 50,000 |
申請手数料(£) | 1,036 |
延長できるか | ○ |
永住権を申請できるか | ○ |
家族同伴できるか | ○ |
メリット | 18歳以上なら何歳でも可 |
計3年滞在で永住権申請可 | |
回数制限なしで申請可 | |
3年延長可 | |
家族同伴できる | |
デメリット | 認定機関の事業審査が必要 |
審査に落ちると期間短縮 | |
他の仕事はできない | |
英語の要件を満たす必要有 |
イノベータービザは、独自の事業アイデアと、資金の両方が必要です。
※以前は口座に50,000ポンドの資金が必要でしたが、2022年4月29日現在で1,270ポンドと大幅に下がっています。
2022年8月現在、口座に50,000ポンドの資金が必要です。これはビジネスに投資するための資金です。
認定機関の事業審査が必要なのはスタートアップビザと同じです。
ただ、スタートアップビザと比べると桁違いにハードルが低いです。
このビザのメリットは、期間の長さです。
「もともと3年+3年延長できる」ところが他のビザと大きく違います。
つまり、「アイデアとそこそこの金はあるけど、事業がいつ成功するかわからない。3年でダメならもう3年やっていいよ。その代わり事業に専念してね」と言うビザです。
3年滞在すれば永住権を申請できるのも魅力。
いったん永住権がもらえれば、ビザの心配をせずに好きなことができます。
イギリスで起業する際の手続き
起業するといっても、何から始めていいかわからないと思います。
イギリスでは、
- 資本金1ポンドから会社を設立できる
- バーチャルオフィスを格安で借りられる
ため、適切なビザさえあれば、わりと簡単に起業できます。
ロンドンのバーチャルオフィスを借りる【イギリスで起業する際の手続き①】
起業するには、
- 会社登記
- 会社所在地
が必要です。
私はsetup.co.ukを利用しました。
住居用の住所は会社の住所として設定できないので、オフィスを借りる必要があります。
普通にオフィスをロンドンに借りると、ものすごくお金がかかります。
Setup.co.ukは、年間150ポンドで
①会社の登記住所(ロンドン)が取得できる
②会社登記をしてくれる
というすばらしいサービスです。
(2021年7月当時の料金。最新の料金はウェブサイトでご確認ください。)
- 電話またはフォームから問合せして、会社登記をしたい旨を伝えましょう。
- 料金表のついたフォームがメールで届きます。
- フォームを埋めて返送すれば、数日で登記完了のメールが届きます。
ID(パスポート、イギリスの免許証など)と住所の証明(3か月以内の公共料金の支払請求書、税金の支払請求書など)を添付します。
法人名義の銀行口座を開設する【イギリスで起業する際の手続き②】
法人名義の銀行口座の開設もお忘れなく。
銀行ではたいてい予約を求められます。
直接支店に行くか、電話で予約します。
イギリスでフリーランスではなく、起業して法人を運営するメリット
(えみねむ様のブログより会計士を1年目は雇わなくて良いというのは理解しています。)
フリーランスでなく法人化するメリットは、リスクが低いことです。
裁判などになった時に、法人の方がリスクが低い。
個人だと無限に責任を負わないといけないが、法人なら出資額までで済む
というのが理由です。
多少会計費用などがかかっても、リスクが低いほうがいいと考えました。
イギリスでの法人経営についての情報は、Companies Houseのページに詳しく書かれています。
イギリスでの起業や申請するビザについての質問
イギリスでの起業や申請するビザについての質問について、読者の皆様からご質問をいただきました。
YMS終了後に起業して永住権に繋がる方法を知りたい
まず、どのビザでも一定期間滞在すれば永住権が取れるわけではありません。
また、永住権のことを考えるなら、永住権の年数にカウントできないスタートアップビザは選択肢から外れます。
YMSの期間は永住権の申請に必要な年数にカウントできないので、YMS終了後から5年間かかると思っておけば良いでしょう。
学生ビザでも永住権は取れますが、学生ビザは10年コースにカウントできるものの5年コースにはカウントできません。
可能なら就労の方が手っ取り早いでしょう。
永住権につながるビザの中で2022年8月現在申請ができる、かつ日本人が申請できる可能性が高いビザは、以下に絞られます。
- T2、インターナショナルスポーツ選手、熟練労働者ビザ
- グローバルタレント
- イノベータービザ
- 海外企業の代表者
- ファミリービザ(パートナー、親、子供、親戚など)
イギリス永住者やイギリス国民の家族やパートナーがいない人は、何らかの労働ビザをとることになります。
YMSビザからスタートアップビザに切り替えたい場合、一度帰国は必要?それとも英国内で申請できる?
現在のビザからスタートアップビザへの切り替えは、もちろん帰国しなくてもイギリス国内で可能です。
スタートアップビザについては、決して取りやすいビザではないので、この記事などのスタートアップビザに関する注意をよく読んでおいてください。
多くのビザで、英国内にいながら切り替え(別のビザに申請)できるはずです。
ただし、申請手数料がイギリス国外からの場合は£378のところ、イギリス国内からの申請は£508と少し上がるのでご注意ください。
金額は変わることがあるので、最新の料金をチェックしてみてください。
いきなり起業するか大学院に行ってから起業するか、どちらがいい?
具体的なご質問内容は、以下の通りです。
弁護士などに相談してすぐに起業する方法と、大学院でビジネスやマーケティングを1年学んでからスタートアップビザで起業する方法と、どちらがベスト?資金面からは?
どちらがいいかと言っても、まずどんな起業をお考えなのでしょうか?
スタートアップビザを検討されるなら、起業内容は革新的でなければなりません。
もちろん、どちらも可能ではあります。
どのビザで滞在・起業するのかという点までわかる移民の弁護士と、会社の法務に詳しい弁護士に相談してみて、できるかどうかを聞いてみてはいかがでしょうか。
金額でいえば、ビザ取得の弁護士は1,000〜2,000ポンドくらいで雇えると思います。
ビザは自分で申請して、起業したいだけなら、自分でできます。
弁護士や会計士に頼むと、手数料がかかります。
起業の方法について詳しくは、この記事のイギリスで起業する方法をご覧ください。
学生ビザをとって就活するより、スタートアップやイノベータービザを狙ったほうが早い?
詳しいご質問は以下の通りでした。
学生ビザをとって就活するより、スタートアップやイノベータービザを狙ったほうが早いのではないか。例えば屋台のカフェなどを作って起業した方が永住権などの取得につながるのではないか?こう言った構想(ビジネス=カフェを作る)などはビザ取得のビジネスとしては難しい?
まず、大切なことをもう一度確認しましょう。
スタートアップやイノベータービザには、革新的で新しく、他の会社に入社してではできない仕事で、成長が見込めるビジネスアイデアがなければなりません。
カフェを作るのは、全くそれに当てはまりませんよね。
また、目的を明確にしましょう。
「屋台のカフェを作ること」「永住権の取得」のどちらが目的なのでしょうか?
もし、屋台のカフェをいますぐ作りたいなら、イギリスで起業ができるビザの中から自分に合うビザを申請すれば良いと思います。
永住権を取得するのが目的なら、イギリスで永住権が申請できるビザの中から自分に合うビザを申請すれば良いと思います。
学生ビザをとって就活するのは、何かを学びたい人や仕事に就きたい人にはいい方法です。
他の人がどうしているのかが気になるかもしれませんが、他の人がどうしようが自分の人生とは関係のないこと。
自分が何をしたいのか?どんな風に滞在したいのか?ということを中心に考えましょう。
イノベータービザとスタートアップビザとの違いは?
こんなご質問をいただきました。
イノベータービザとスタートアップビザとの違いは?イノベータービザの基本的な難易度や語学力などが知りたい。
イノベータービザとスタートアップビザとの違いは、大きく以下の点に集約されます。
- 事業への投資資金を含めた、必要な資金額
- 滞在期間
- 永住権を申請するための期間にカウントされるか
- 他の仕事ができるか
2022年8月の執筆時点では、以下の違いがあります。
起業できるビザ | スタートアップビザ | イノベータービザ |
滞在できる期間 | 2年 | 3年 |
口座に必要な資金(£) | 1,270 | 1,270 |
事業への投資が必要な資金(£) | – | 50,000 |
申請手数料(£) | 378 | 1,036 |
延長できるか | × | ○ |
永住権を申請できるか | × | ○ |
家族同伴できるか | ○ | ○ |
メリット | 18歳以上なら何歳でも可 | 18歳以上なら何歳でも可 |
家族同伴できる | 計3年滞在で永住権申請可 | |
他の仕事ができる | 回数制限なしで申請可 | |
必要な資金が少ない | 3年延長可 | |
他のビザから切替可能 | 家族同伴できる | |
デメリット | 認定機関の事業審査が必要 | 認定機関の事業審査が必要 |
審査に落ちると期間短縮 | 審査に落ちると期間短縮 | |
英語の要件を満たす必要有 | 他の仕事はできない | |
永住権申請不可 | 英語の要件を満たす必要有 |
難易度はどちらも非常に高いです。
というのも、
- 承認機関に承認をもらう
- 承認機関に3ヶ月、6ヶ月、1年ごとなど決められた期間ごとに報告書を出す
- 承認機関にコンサル料を支払う(10,000〜15,000ポンドなど諸説あり)
- ビジネスアイディアが新しく、革新的で成長の見込めるものでなければならない
などの厳しい条件があるからです。
どうしても気になるなら、弁護士に相談するのが一番確実だと思います。
しかし、市場に存在しない、他社に入社してはできないビジネスを考えることがまずハードルが高いです。
その上、滞在期間中も承認機関に常に「お墨付き」をもらわなければ自分のビザが危うくなってしまうので、これは尋常ではないストレスが伴います。
私が思うに、資金に十分な余裕があり、超革新的なアイディアを試してみたい人向けのビザです。
スタートアップビザがおりやすいアイデアはどんなもの?
Redditなどの情報によれば、ニッチで新しい業界・ビジネスでスタートアップビザを取得した例があるそうです。
具体的なアイデアはわかりませんが、とにかく存在しないビジネスであることが鍵なようです。
日本食レストランでマネージャーに就くとビザが取りやすい?
私はこの方法で取ろうとしたことがないので、なんとも言えません。
ただ、イギリスに限らず海外では、日本人や日本語に関する仕事であれば日本人が重宝されることは確かです。
このご質問に限らず、「この仕事だとビザが取りやすい」といった話には、ちょっと疑問を感じます。
ビザを取れれば、仕事はなんでもいいというのなら別ですが、本当にその仕事がしたいですか?
ビザの取りやすさを考えるよりも、自分が得意な仕事ややりたい仕事を持つことを優先したほうが良いのではないでしょうか。
初めは海外暮らしができることにウキウキするかもしれませんが、そのうちなんでこんなことをしているんだろう?と思うようになるはず。
自分のやりたい仕事に応募してその企業がビザサポートをしてくれた方が、結果として滞在中の幸せ度が増すと思います。
英国在住で副業を本業にしたい。登録に際して現在の勤め先への影響は?
ご質問は以下の通りです。
初めまして。私は会社員としてイギリスに10年ほど在住しております。
一方で、起業し、将来はそちらで生計を立てたいと思っておりますが、まずはCompanies HouseでSole traderの登録、VATナンバーの取得が必要かと思っております。
その場合に、現在の勤め先への影響がよくわかっておりません。
出来れば、ここ1、2年でスイッチしたいとも思っております。
既に物販でビジネスをやっているのですが、これをキチンと国へ申告する必要がある状態です。
因みに日本でビジネス(売り上げを立てている)をやっているのですが、日本でのビジネスの登録が不可であることから、イギリスで登録する必要があります。
アカウンタントも探しているのですが、なかなか見つかりません。
まずは、10年ほどイギリス在住でいらっしゃるとのことですが、なんのビザで滞在されているのでしょうか?
永住権をお持ちであれば、起業もフリーランスももちろん可能ですね。
それ以外の場合、例えばお勤め先にビザサポートを受けている場合など、ビザの要件により副業が認められていないケースも多々あります。
それが認められているかどうかをまず確認しましょう。
ここでは、起業やフリーランスが認められていると仮定してお答えします。
ご質問の「勤め先への影響」とはなんでしょうか?
税金の件でしたら、本業の勤務先以外に収入がある場合はtax codeが変わります。
どちらの収入をメインとするかによっても、支払う所得税や国民保険が変わるので、どちらを選ぶかは会計士にご相談ください。
会計士の探し方に関しては、イギリスでフリーランスの登録〜確定申告の手続きを写真付で解説をご覧ください。
また、「起業し、将来はそちらで生計を立てたいと思っておりますが、まずはCompanies HouseでSole traderの登録、VATナンバーの取得が必要」とのことですが、起業(会社設立)とフリーランスのどちらをご希望でしょうか?
会社を設立する場合とフリーランスとして登録する場合では、必要な手続きも銀行口座の種類も異なります。
どちらにするか(あるいは現在のビザでどちらが許可されているか)を決めましょう。
また、通常年間の売り上げが85,000ポンドを超えない場合はVAT登録は不要です。
イギリス以外の国でワーホリで海外起業することも可能
イギリスという国にこだわらないのであれば、他のワーホリ受入国で起業することもできます。
特にイギリスのワーホリは、抽選で落ちたら申請すらできません。
ワーホリに申請できる年齢に当てはまる方は、選択肢としていろいろな国のワーホリを検討してみてもいいかもしれません。
カナダでの起業についての記事はこちら
ニュージーランドでの起業についての記事はこちら
イギリスでフリーランスで働きたいという方はこちら