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えみねむ
イギリスのNHSって無料らしいけど、実際医療のレベルはどうなの?イギリスに移住する前に知っておきたいな。
えみお
イギリスに旅行に行くけど、必要になったら僕も無料で治療してもらえるのかな?
そんな方に向けて書いています。
この記事で、次のことがわかります。
- 在英日本人がイギリスでNHSの医療を受ける時の流れ
- 在英日本人がイギリスでプライベート医療を受ける時の流れ
- イギリスと日本の医療の違い
- NHS(イギリスの医療制度)のメリット
- NHS(イギリスの医療制度)のデメリット
- NHSに関する疑問への答え
2018年からイギリス在住で、度々NHSにお世話になっている私が、イギリスの医療制度についてまとめました。
これまでに利用したNHS(国民健康サービス)の内容は以下の通りです。
- 3か所のGP(診療所)
- 2か所の病院
- 2か所の歯医者
- NHS111(電話コンサルティング)
これに加え、コロナ禍にも滞在していたのでワクチンを3回接種しました。
これから留学、ワーホリ、出張や旅行、移住の目的でイギリスを訪れる全ての人に必読の記事です。
ぜひ、安心してイギリスでの時間を楽しんでください。
目次
NHSとは?
NHSとは、National Health Serviceの略で、日本語では国民保健サービスと訳されます。
日本でいえば国民健康保険制度に当たるもので、NHSによりイギリス在住者は無料で医療が受けられます。
イギリスと日本の医療の違い
ここで、いまいちピンとこないイギリスと日本の医療の違いについて知っておきましょう。
自己負担額
まず、日本では70歳以上の人を除き、医療費は通常3割負担ですね。
イギリスでは、この医療費が無料です。
この無料の医療に含まれない(つまり有料)なのは、以下の通り。
- 処方箋
- 歯科診療
- 眼科診療
- ウィッグやサポーターなど
このため、病院に行っても支払いをせずにそのまま帰ります。
(いまだに違和感があります。)
薬すら処方されないことも多いですが、薬が必要な場合は処方箋料のみを支払うことになります。
歯科診療については、診療内容により「バンド」と呼ばれる価格帯が決まっています。
基本的な定期検診や簡単な治療については、日本の歯科診療よりも高くつきます。
歯科診療の詳細は、歯科診療はいくらする?をご覧ください。
検査や薬の処方により利益を被るかどうか
日本の病院・診療所とイギリスのNHSの大きな違いは、やはり病院・診療所のインセンティブにあります。
日本では、点数制で検査や薬の処方により収入を上げることができる仕組みです。
単純にいえば、病院や医師は検査や薬の処方をした方がもうかるわけです。
その点イギリスでは、検査や薬の処方をしても病院に経済的な利益はありません。
そのため、過剰な薬剤投与や病院のための治療をする必要が全くなく、病状に合わせて必要な検査や薬の処方のみを行います。
予約の必要性
日本では、体の不調を感じた時に近所の診療所に直接行くことが多いと思います。
当然、診療所により混み具合の違いはありますが、予約が必要なことはまれではないでしょうか。
イギリスでは、体の不調を診てもらうには、原則としてGP(総合診療医)を予約することから始めます。
GPの規模や混み具合によっても異なりますが、当日の予約が取れる場合もあれば、数日先になることもしばしばです。
「ウォークイン」と呼ばれる当日外来の診療所もありますが、通常はGPを予約します。
待ち時間の長さ
日本の診療所では、当日飛び込みで行っても、待ち時間はたかが知れています。
(大学病院などでは待ち時間が長いこともありますが)
イギリスのGPでも、予約があればほとんど待たされることなく先生に診てもらえます。
GPでさらなる検査や治療が必要だと判断されると、大きな病院を紹介されます。
大きな病院では、カウンセリング・検査・治療の予約が取れるまで何カ月も待つことがあります。
このように救急の場合以外は、非常に長い期間待たされることが多いです。
待ち時間は、病院によって違ってきます。
専門医か総合医か
日本では、異常のある体の部位の専門医に診てもらうことがほとんどかと思います。
イギリスでは、まず総合医(GP)が症状から様々な病気の可能性を排除していくことから始めます。
そこから、絞った病気や異常があるかどうかを調べる検査をします。
NHS(イギリスの医療制度)のメリット
イギリスと日本の医療の違いのところで、おおよそ理解されたかと思いますが、イギリスの医療制度にはメリットとデメリットがあります。
まずはNHSのメリットを挙げてみました。
貧富の差や偏見なく誰でも平等に医療を受けられる
NHSの最大の特徴といえば、貧富の差や人種・性別などの偏見なく、誰でも平等に医療を受けられるという点です。
患者の中でもちろん優先順位の高い・低いはありますが、それは貧富の差ではなく緊急性です。
どんな人でも、緊急性のみに基づいた順番で医療を受けられるのです。
これはNHSの誇るべきところではないでしょうか。
薬漬けにされる心配が少ない
検査や薬の処方により利益を被るかどうかでも説明した通り、イギリスでは薬や検査を必要以上に行っても病院の利益になりません。
薬の前に、まずは生活習慣の改善や代替医療・セラピーなどを勧められます。
つまり薬の処方を最小限に済ませようとする傾向があります。
風邪やお腹の調子が悪いなどの軽い症状であれば、薬局やドラッグストアで買えるような薬を勧められることもあります。
もし薬を飲みたくない場合は別の方法も案内してくれます。
また、日本では「うつ病」と診断されるとすぐに睡眠薬を処方されると聞きます。
しかし、NHSでは睡眠薬の依存性をしっかり認識しており、「基本的に処方しない」方針です。
その代わりに、代替医療やセラピーを勧められます。
現在では、不眠症の治療に睡眠薬を処方する医師はほとんどいません。睡眠薬には深刻な副作用があり、依存症になる可能性もあります。
ほとんどのGPや医者はとても信頼できる
私がこれまで接してきたGPや医者は、とても信頼できる人たちばかりでした。
検査や薬の処方により利益を被らないことは間違いなく一因として考えられます。
それに加え、患者との接し方をよく教育されており、患者が緊張しないように万全を尽くしてくれます。
全体的に、イギリスの医療のレベルは満足できるものだと思います。
また、個々の医師や看護師ではなく、NHSの仕組みも安心をサポートしています。
病院での検査や治療を受ける前に、手紙などできちんとその検査や治療の内容を説明してくれます。
当日の不安を最小限に抑える努力をしてくれているのです。
「なぜこれをするのか」「これをするとどうなるのか」「副作用は何か」など、全てを知った上で検査や治療を受けられます。
こんな副作用があるなんて知らなかった!なんて心配はほぼないでしょう。
処方箋が非常に安価で受け取れる
イギリスでは、処方箋料がかかるといっても、非常に安いです。
避妊具や入院患者に処方される薬など、常に無料のものもあります。
現在の処方箋料は、1品目あたり£9.35です。
全ての薬が9.35ポンドかかるというわけではありません。
薬をいくら買っても、1品目あたり9.35ポンドが上限です。
例えば風邪薬や整腸薬などは1ポンドもしないくらいでドラッグストアなどで気軽に買えます。
治療費もタダな上、自己負担も少ないということです。
処方箋が無料となる対象の人
中には、処方箋が無料となる人もいます。
妊娠や学生など、多くの人に当てはまるものもあるので、チェックしてみてください。
処方箋が調剤された時点で、以下に当てはまる場合、NHSの無料処方箋を入手できます:
- 60歳以上
- 16歳未満
- 16歳から18歳で、フルタイムの教育を受けている
- 妊娠中、または過去12カ月以内に出産したことがあり、有効な出産免除証明書(MatEx)を持っている。
- 特定の病状があり、有効な医学的免除証明書(MedEx)を持っている。
- 他の人の助けなしに外出できない継続的な身体障害があり、有効な医療免除証明書(MedEx)を持っている。
- 有効な戦争年金免除証明書をお持ちで、その処方箋が認められた障害に対するものである場合。
- NHSの入院患者であること
また、以下をご自身やパートナーが受給している場合、または20歳未満で受給している人の扶養家族である場合も、無料の処方箋を受ける権利があります:
- 所得補助
- 収入に基づく求職者手当て(Jobseeker’s Allowance)
- 所得補償型求職者支援金(Employment and Support Allowance)
- 年金クレジット保証クレジット(Pension Credit Guarantee Credit)
- ユニバーサル・クレジット(Universal Credit)を受給しており、基準を満たす方
以下の権利がある場合:
- 有効なNHSタックスクレジット免除証明書
- 医療費全額負担のための有効な NHS 証明書(HC2)
メンタルヘルスの相談窓口も複数あり
日本でメンタルヘルスの相談をするといえば、精神科医に行くことになるのでしょうが、気軽にメンタルヘルスの相談がしやすい雰囲気ではありません。
その点、NHSでは電話相談窓口を設けています。
また、メンタルヘルスに関するあらゆる症状の詳細だけでなく、病気の原因や対処法まで詳しく公式サイトに載っています。
薬漬けにされる心配が少ないでも触れたように、よくある睡眠障害やうつ病であってもすぐに薬を出されません。
そのため、安心して相談できます。
一部のサービスや治療はビザのステータス等に関わらず無料で治療
NHSでは、例えば観光で6カ月以内の滞在の人にも治療を行います。
ただ、その場合はかなり高額の費用を払わなければなりません。
しかし、それではどうしても必要な治療を受けられない人が出てきてしまいます。
一部のサービスや治療は、ビザがあってもなくても無料で受けることができるようになっています。
当然ながら、この誰でも無料で受けられるサービスや治療は、緊急性を要するものがほとんどです。
NHSの病院で行われるいくつかのサービスや治療は、料金が免除されているため、誰でも無料で受けることができます。
これには以下が含まれます。
- A&Eサービス – 入院した場合の緊急治療は含まれません。
- 家族計画サービス – 中絶や不妊治療は含まれません。
- 性感染症(STI)を含む、ほとんどの感染症に対する治療
- 拷問・女性器切除(FGM)・家庭内暴力・性的暴力によって引き起こされた身体的または精神的状態に必要な治療 – この治療を受けるために渡英した場合は、この限りではありません。
– Visitors from outside the European Economic Area (EEA) / NHS
コロナ関連の治療やワクチンは誰でも無料
また、コロナウイルス関連の治療やワクチンも無料です。
その国の住民なら当然のことに思えますが、この対象には不法滞在者も含まれます。
英国に許可なく居住している者を含む、英国への海外からの訪問者は、以下に対する費用を請求されることはありません。
- 医療専門家から依頼されたコロナウイルスの検査
- コロナウィルスの治療(適格である場合)
- コロナウイルスの予防接種(ブースターも含む)
入国審査は必要ありません。
– Visitors from outside the European Economic Area (EEA) / NHS
NHS(イギリスの医療制度)のデメリット
ここまで多くのNHSのメリットを挙げてきましたが、実はNHSは問題も抱えています。
「イギリスの医療制度は崩壊している」などといった記事をご覧になった方もいるかと思います。
そのデメリットも知った上で、どの医療を受けるか選択すると良いでしょう。
常に病院では人手不足
NHSの診察や治療が受けられるところは、GPという近所の診療所のようなところと、大きな施設の整った病院とに分けられます。
GPでは、受け入れる患者数がそもそも少ないことから、先に電話で予約さえしていれば、そこまで待たされません。
コロナ禍の前は、待合室がいっぱいで30分以上待つこともあったのですが、現在は待合室はガランとしています。
大きな病院に行くと、診察・治療をしてもらえるまでの待ち時間が数時間かかることもザラにあります。
これは、医師が怠慢なのではなく、単純に人手不足であることがほとんどです。
大きな病院では、予約していてもその日の大半は消えてしまうと覚悟しておきましょう。
(病院や診察内容、タイミングによっては待たずに診察されることもあります)
医師の給与・待遇が不十分
NHSの医師や看護師は、民間(プライベート)の病院ほど給与はもらえません。
長時間労働で、非常に忙しく、ストレスの多い仕事です。
それでも奉仕のためにやっている人が多いと思います。
ただ、2021年ごろからの生活費の高騰が影響し、NHSの大きな病院ではストライキが発生しています。
医師や看護師の待遇がよくないことは、その人から治療を受ける患者にもよくありません。
病院での検査や問診の予約まで何カ月もかかる
不調がある場合、まずはGPに電話で予約して診てもらい、必要ならば病院での検査や問診を受けます。
実際に病院で診てもらえるまでに、普通は1カ月以上かかります。
病院での初回の診察の場合は問診や簡単な検査に留まります。
さらなる検査や治療、手術が必要な場合は、数カ月〜1年くらい先の予約になることもあります。
病院や病状、混み具合によってもこの期間は違ってきます。
以下のリンクで自分のかかる病院の予約の待ち時間をチェックすると良いでしょう。
緊急性のない、コンサルタント主導の治療の待ち時間は、NHS e-Referral Serviceで予約を入れた日、または病院やサービスがあなたの紹介状を受け取った日から最長18週間です。
自分が紹介された病院の大体の待ち時間がわかります。
病床不足による問題
イギリスの病院で不足しているのは人手だけではありません。
病床(ベッド)の数が足りていないのです。
これによる大きな問題が、救急患者がすぐに手当してもらえないことです。
救急車で搬送されても、担架に乗せられたままでベッドまで案内されないことが実際に起こっています。
その時間は4時間を超えることもあるとか。
もちろん、救急車のお世話にならないよう自分の体調管理を日頃からしっかり行うことが大切なのは言うまでもありません。
ただ、急なけがや全く予想していない急性の病気にかかることもあるでしょう。
プライベートの病院では救急患者は受け付けていないので、救急ならNHSしか選択肢がありません。
混雑の少ない病院に搬送されることが、一番確実に早く手当てをしてもらえる方法かもしれません。
NHSサーチャージの高額化
日本人や多くの外国人は、イギリスに長期滞在する際に、NHSサーチャージと呼ばれる国民保険料を支払います。
これが年々高額になっています。
NHSではすでにイギリスに住んでいる人々の医療をまかなうために、これ以上保険料を徴収できない状況です。
その皺寄せが新しい移民にきているわけです。
日本と同様、医療制度は厳しい状況ですが、移民がその代償を支払います。
在英日本人がイギリスでNHSの医療を受ける時の流れ
イギリスに長期滞在する場合に、NHSの医療を受ける流れは以下の通りです。
- GPに登録する
- 登録が完了したら電話で予約する
- 予約の日時にGPに行く
- 必要であれば薬で治療する
- 必要であれば検査や治療のため病院に紹介される
- 予約の日時に病院に行き、診察を受ける(カウンセリング)
- 病院で検査や治療を受ける
GPに登録する
「Find GP」から、お近くのGPを探します。
GPには、「サージェリー(Surgery)」とついているところが多いです。
サージェリーといっても手術をする場所ではなく、総合診療医が診てくれるところです。
Googleレビューなどを見ていると、GPは評価の低いところがほとんどです。
実際には、評価の低いところでもそれほど悪い印象は受けません。
GPの登録方法は、そのGPにより異なります。
電話で登録する場合もあれば、オンラインフォームを入力して完了する場合もあります。
パスポートや住居証明(住所と名前が載った請求書や銀行の明細など)の提示を求められる場合もあります。
登録が完了したら電話で予約する
登録には1日〜数日かかることもあります。
GPへの登録完了の手紙が届かない場合は、電話で自分の名前が登録されているか確認してみてください。
登録されたら、電話で予約します。
そのGPの営業開始時刻に電話すると、当日の予約ができるはずです。
なるべく早い時間に電話しましょう。
例えば10時以降に電話すると、すでに当日の予約が埋まっており、翌日電話するように言われます。
予約はGPに直接みてもらうか、電話でのコンサルティングの可能性もあります。
予約の日時にGPに行く
当日あるいは数日後の予約の日時に、GPに行きます。
電話でのコンサルティングの場合、医師から登録の電話番号に電話がかかってきます。
GPの患者一人あたりの1回の診察時間は10分間なので、1つの症状について簡潔に伝えます。
おすすめは、ノートやスマホなどに症状についてメモしておくことです。
いつ、どんな症状がどれくらい続いて、悪化したのか改善したのか、他に関係のありそうな要素はないかなど。
英語でコミュニケーションをとる自信のない方は、あらかじめ英語のメモを作って直接GPに見せましょう。
必要であれば薬で治療する
問診や簡単な診察の結果、生活習慣の改善などを指導されます。
必要であれば処方箋や、ドラッグストアで買える薬を勧められます。
処方箋が非常に安価で受け取れるでも触れた通り、多くの一般的な薬は安くで買えます。
しばらく経っても症状が改善されない場合、再度GPに診てもらうことになります。
必要であれば検査や治療のため病院に紹介される
GPだけで対処できる場合は必要ありませんが、場合によっては大きな病院に紹介されます。
例えば、GPではできない検査や治療、手術が必要な場合などです。
病院での予約は、GP側が日時を手配する場合もあれば、自分で都合の良い日時を選ぶこともあります。
予約の日時に病院に行き、診察を受ける(カウンセリング)
日時・場所・病院内の部署・医師の名前などを含めて、予約内容が書かれた手紙が届きます。
予約の日時になったら、病院に行きます。
たいてい、駐車場の場所まで指定されているので、行く前に十分確認しておきましょう。
初回の診察は、カウンセリングです。
簡単な検査を除き、検査や治療は行いません。
ここで、検査や治療が必要な場合は、さらに数カ月後の予約を取ります。
病院で検査や治療を受ける
予約内容が書かれた手紙には、不安のないよう、検査や治療に関して知っておくべきことが全て書かれています。
もし、その内容をみて不安なことや疑問があれば、手紙に書かれている電話番号に電話して確認しておきましょう。
その日になったら、カウンセリングをもとに、検査や治療を受けます。
イギリスでプライベート医療が必要になるのはいつ?
イギリスでは、庶民はNHS、お金持ちはプライベートを利用すると言われることもあるようです。
実際には、そうでもありません。
プライベート医療は高額なので、当然誰にでも利用できるものではありません。
ただ、お金持ちでも救急の場合など、NHSを利用せざるを得ない場合があります。
日本人がイギリスに滞在する場合は、高額なNHSサーチャージを払っていることもあり、私はNHSだけで間に合うと思います。
ただ、検査や治療まで何カ月も待てないという場合は、プライベートを利用する価値があるでしょう。
プライベート医療を利用する気があるなら、民間の保険に加入することをおすすめします。
NHSに関する疑問にお答え
NHSについて大体のことはお伝えしてきました。
こんな時どうしたらいいの?という日本人によくある疑問に答えます。
旅行(6カ月以内の滞在)で不調がある場合は?
イギリスを訪れる日本人は、6カ月以内の滞在であることがほとんどだと思います。
旅行中や短期留学中、出張中などに医師に診てもらいたい場合は、原則としてGPに登録します。
GP診療所は、登録を希望する患者から身分証明書、住所証明書、入国管理局への入国資格を求める必要はありません。
NHSのガイダンスでは、GP診療所への登録方法について、住所や入国管理局の証明を持っていないことを理由に診療所が患者を拒否できないことを明確に示しています。
イングランドに短期滞在しているが、GPに会う必要がある場合、地元の医師に臨時患者として登録できます。
この場合、滞在時間が24時間以上3カ月未満であることが条件となります。
この場合も、新しい患者を受け入れるかどうかは、そのGP診療所の判断によります。
– How to access NHS services in England if you are visiting from abroad / NHS
ただし、GPで予約を取るまで待てない場合、日常生活に支障をきたしている場合などは、ウォークイン・センター、軽傷病棟、緊急治療センターに行きましょう。
軽いけがや風邪、下痢などであれば、ドラッグストアや薬局で薬を購入できます。
軽度の病気やけが(切り傷、捻挫、発疹)で、かかりつけの病院が開いている時間まで待てない場合は、ウォークイン・センター、軽傷病棟、緊急治療センターに行ってください。
近くの薬剤師に相談する – 下痢、軽い感染症、頭痛、喉の痛み、旅行中の健康など、多くの一般的な軽症について薬剤師がアドバイスをしてくれます。
体調が悪くても、緊急でなければ、かかりつけの病院に予約を入れてください。
– How to access NHS services in England if you are visiting from abroad / NHS
旅行(6カ月以内の滞在)でイギリスを訪れる場合は保険が必要?
旅行、短期留学中、出張中などでイギリスに6カ月以内滞在するなら、保険は必須です。
出張の場合は、イギリスでの医療費について会社が面倒を診てくれるかもしれません。
あらかじめ会社に確認しておきましょう。
海外旅行保険・留学保険は必須です。
なぜなら、この場合イギリスでのNHSの治療には10万円〜500万円くらいの治療費がかかるからです。
もちろん、イギリスで何事もなく無事に過ごせれば良いですが、何かあった時の負担が大きくなります。
それに備えるための保険は、私は必要不可欠だと思います。
欧州経済領域(EEA)外から英国を訪れる場合、たとえ英国に以前居住していたとしても、NHSの二次医療には標準NHS料金の150%が課されます。
ただし、あなたまたはその治療に対して料金区分の免除が適用される場合はこの限りではありません。
滞在中、確実に個人医療保険または旅行保険で医療費がカバーされるようにしてください。
ただし、臨床医が緊急であると判断した治療を妨げたり遅らせたりする場合を除き、見積金額の全額を前払いする必要があります。その場合、後払いも可能です。
入国管理下にあり、NHSの治療費を支払わない場合、今後の入国審査が拒否される可能性があります。
NHS治療費として500ポンド以上の負債があり、少なくとも2カ月間未払いの場合、移民局に報告されます。
– Visitors from outside the European Economic Area (EEA) / NHS
具体的にどの治療でいくらかかるかという最新の価格表もご確認ください。
日本語が話せる医師に診てもらいたい人はプライベート医療しかない?
英語でのコミュニケーションに自信がない人は、日本語で医師に相談したいと思います。
日常会話は英語でできても、健康に関わることなので誤解が起きるのが不安という人も多いでしょう。
日本語での相談は、実はNHSでも対応しています。
NHSの基本理念は、「患者のニーズに応じて誰でも医療が受けられるようにする」ことです。
移民の多いイギリスでは、医療の現場で言語の壁をなくす仕組みがあります。
在英日本人の数は、2022年時点でおよそ6万人超ですが、他の国からの移民に比べると少なくなっています。
どのくらい簡単に日本語の通訳を利用できるかは、病院やGPなどによっても違うかもしれません。
不安な人は、英語の話せる人にGPへの電話や予約についてきてもらうのが一番良いでしょう。
それが難しい場合は、GPで日本語の通訳を希望する旨を伝えましょう。
少しでも会話ができるなら、症状や伝えたいことを英語でメモして行くことをおすすめします。
NHSのサービス提供者の責任として、通訳・翻訳サービスが提供される時点で患者が無料で利用できるようにする必要があります。
– Language interpreting and translation: migrant health guide / NHS
救急の場合はどうすればいい?
6カ月未満か長期の滞在かにかかわらず、命に関わるような症状やケガの場合は999に電話します。
重篤な病気やケガで命に別状がある場合は999に電話してください。
– How to access NHS services in England if you are visiting from abroad / NHS
999は本当に必要とする人のためにあるので、救急以外の場合は利用を控えてください。
そこまで救急ではないが、対処を急ぐ場合はどうすればいい?
命には関わらないものの、すぐに医師に相談したい場合は111に電話します。
111のオペレーターは、https://111.nhs.uk/に書かれている通りに重大な病気から順に可能性を排除していきます。
後ほど医師から電話があって相談できる場合もあれば、近くのGPに電話して予約を入れるよう言われることもあります。
医師に相談した結果、検査が必要なら病院に行くように案内されます。
命に別状はないが、緊急に医療サービスやアドバイスが必要な場合、NHS111に電話してください。また、どのNHSサービスが必要かわからない場合もNHS 111に電話できます。
– How to access NHS services in England if you are visiting from abroad / NHS
歯科診療はいくらする?
イギリスでは、歯科診療はNHSの無料で治療できる対象外です。
日本と違うのは、NHSの歯科診療についてはどの歯医者に行っても治療内容によって料金が決まっていることです。
注意したいのが、1つの歯科医院でプライベートとNHSの患者を両方を引き受けているところが多くあります。
予約の際にNHS患者として登録したいことを確認しましょう。
治療内容により、「バンド」ごとに料金が設定されています。
通常、事前にいくらかかるか歯医者で教えてくれるはずです。
教えてくれない場合は治療の前に確認しましょう。
- 緊急歯科治療 – 23.80 ポンド プライマリーケアの NHS 歯科診療所における、痛み止めや仮詰めのような緊急治療が対象となります。
- バンド1の治療 – 23.80 ポンド 検査、診断(X 線を含む)、将来の問題の予防方法に関するアドバイス、臨床的に必要な場合のスケーリングと研磨、適切な場合はフッ素ワニスや亀裂シーラントの塗布などの予防治療が含まれます。
- バンド2の治療コース – 65.20ポンド 上記のバンド1に記載されているすべての治療に加えて、詰め物、根管治療、抜歯などの追加治療が含まれますが、バンド3でカバーされるより複雑な項目は含まれません。
- バンド3の治療コース – 282.80 ポンド 上記のバンド 1 および 2 に記載されているすべての治療に加えて、クラウン、入れ歯、ブリッジ、その他のラボ作業が含まれます。
イギリスのNHS制度は全体的に信頼できる
イギリスの医療制度について、メリット・デメリットを両方見てみましたが、全体的に信頼できることがわかっていただけたと思います。
NHSにも問題はあるものの、イギリスに移住する人はNHSサーチャージを支払っており、プライベートの保険を使うのは経済的にどうかと感じます。
その上、人々に平等でフェアな医療を提供するという点で、NHSは非常に素晴らしいです。
プライベートの医療が必要かどうか迷っている人は、長期の場合はまず必要ないことがほとんどです。
ただ、留学や旅行、出張などの短期滞在の場合には、高額な費用を払わなくて済むよう海外旅行保険や留学保険を利用しましょう。
口から自然と英語が出てくるための英語学習法とは
外国人と英語で話そうとするとき、えみねむ
こう言う時は at だっけ、on だっけ?
それは、頭で英文を考えているからです。
英語を頭で考えるのではなく、体で覚えることで自然と英文が出てきます。
そうなるためには、英会話を並行して習得することが必須です。
私も、英会話ができるまでは、毎回頭の中で日本語を英訳してから英語を書いていました。
しかし、ある程度話せるようになってからは、英作文をしなくても自然に出てきた文を書けるようになりました。
私の場合は、一人で独学で勉強したためかなり遠回りしましたが、最短で英語ができるようになりたければ私と同じ失敗はしないでください。
あなたよりも英語が得意な人の力を借りましょう。
家に居ながらでも、オンライン英会話を使えば好きな時間に英会話を学べます。
無料体験もできるので、利用しない手はありません。
英語が自然に口から出てくる!オンライン英会話は、無料で試せる英語習得の近道です。
最短でビジネス英語を習得したい方
>>
初心者〜中級者で日本人講師に格安で習いたい方
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初心者〜中級者で費用を抑えたい方
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えみねむ
イギリスに移住したいけど、ビザとかお金とか、色々不安…
えみお
イギリスで起業したいけど、どのビザなら取れるの?情報も少ないし、誰か教えて!