過去の自分の過ちを後悔ばかりしている。過去の自分は最低だったし、嫌いで許せない。この負のスパイラルから抜け出したい。
そんな方に向けて書きました。
この記事で、次のことがわかります。
- 過去の自分の過ちを後悔しているのは、過去の自分の行いが悪いことだとわかっているから
- 過去の自分の過ちへの後悔から抜け出し楽になる方法
過去の過ちはどうすることもできないとわかっていても、後悔し続けてしまうものです。
そんな、自分を責めてつらい思いをする毎日を今日で終わりにしましょう。
目次
過去の自分の過ちを後悔しているのは、過去の自分の行いが悪いことだとわかっているから
後悔している過去の過ちは、人それぞれあります。
- 人にひどいことを言ってしまった
- 自分勝手にふるまってしまった
- 自分の保身のためにウソをついた
- 盗みをはたらいた
- 違法なことをした
- 自分のことを思ってくれていた人を裏切った
どんな過ちであれ、共通しているのは「自分の行いが悪いことだとわかっている」ということです。
後悔している、ということは
ああしなければよかった
こうしておけばよかった
と、違う行動をとっていればもっと明るい今になっていただろうと思っているわけです。
あの頃に戻ってやり直したいと思っているのです。
後悔するだけでは今や未来はよくなりません。
しかし、後悔することは人が言うほど必ずしも悪いことではないと思うのです。
というのは、人によっては、後悔するどころか自分の行いが悪いことだったと感じない人もいるからです。
善悪の区別ができない場合や、良心を失っている場合は、自分の行いがいいことか悪いことか、正しく判断できないでしょう。
あなたの場合は、過去の自分の過ちを後悔しています。
その時点で、「悪いことをした」とわかっているので、過去の過ちを乗り越える一歩を踏み出しているのです。
過去の自分の過ちへの後悔から抜け出し楽になる方法
過去の自分の過ちを後悔することが、必ずしもマイナスなことだけではないとわかりました。
では、後悔の苦しくつらい気持ちから抜け出して楽になるには、どうしたらいいのでしょう。
次の手順を試してみてください。
- まずは過去の自分の過ちを認める
- 悪いことをしたとわかっている自分を褒める
- 今の自分なら同じ状況でどんなことをするだろうと考える
- 成長した自分を褒める
- 今の自分が正しいと思うことにベストを尽くす
つらい気持ちや過去の過ちに向き合うわけですから、簡単にはいかないし、逃げ出したくもなるでしょう。
この一瞬のつらさを乗り越えれば、うんと楽になります。
このことを忘れずに、始めましょう。
それぞれの手順を詳しく説明します。
まずは過去の自分の過ちを認める
誰もがわかっている通り、過去の自分の過ちを取り消すことはできません。
まずは、過去の自分の過ちを認めます。
自分がわかるように紙に書き出してみると、より冷静になって過去の過ちを眺めることができます。
私は、〇〇さんにとてもひどいことを言って傷つけた。
大切に育ててくれた両親に家出をして多大な心配をかけた。
など、具体的に自分の行いの事実だけを書きます。
客観的な内容になるように、誰がみても端的にその行いがわかるようにします。
そして、書いたものを口に出して読んでください。
悪いことをしたとわかっている自分を褒める
過去の自分の過ちが何であれ、悪いことをしたという自覚がある自分を褒めてください。
過去の自分の行動を悪いことだったと認められなければ、一生何も変えられないままです。
あなたはそれを認めたんですから、それだけでも勇気があります。
そんな勇気ある自分を褒めましょう。
今の自分なら同じ状況でどんなことをするだろうと考える
後悔している過去の自分の過ちを思い出し、
と考えてみます。
今の自分なら、〇〇さんの話をよく聞いていただろう
今の自分なら、両親への感謝の気持ちを伝えて自分のやりたいことを説明しただろう
なるべく具体的に、今の自分がするであろうことを書き出します。
成長した自分を褒める
同じ状況で、過去の自分とは違う選択をした自分を褒めましょう。
何せ、過去の過ちを後悔していて、同じことはしないと思っているわけです。
当時の自分なら、そんなふうに考えられなかったでしょう。
そのように客観的にすべきことがわかっている自分は、過去の自分から成長したのです。
自分の言いたいことを主張するのも大事だけど、相手の話を全部聞くことが先
感謝しているなら感謝の気持ちは伝えるべきだ
過去の自分は、今の自分とは違うことをほしがっていて、大切にしていたのです。
今は、過去の自分とは違う価値観を持っていて、それは成長した自分に他なりません。
今の自分が正しいと思うことにベストを尽くす
誰がなんと言おうと、過去の過ちは変えられません。
「今の自分ならやっていただろう」ことから、今の自分にとって何が大切なのかわかったと思います。
その自分にとって大切なことを、今は大切にすればよいだけのことです。
友達、家族、自分の夢…
日々の仕事や忙しさに紛れて、あるいはお金や名声に目がくらみ、後悔するような決断をした人も、これから自分の正しいと思うことにベストを尽くしていけばよいのです。
過去の自分の過ちへの後悔は、ポジティブな力に変えられる
過去の自分の過ちと向き合ってみて、いかがでしたか?
簡単なものではなかったかもしれません。
でも、こうして自分の過去の行いとしっかり向き合うことで、後悔から先に進めます。
今の自分が正しいと思うことをひたすらやることだと思います。
それが、過去ではなく今を生きることです。
向き合ったあとも、過去の自分の過ちの後悔が消えない…
今、何が今の自分にとって正しいのかわからない…
そう思ったら、「モンク思考―自分に集中する技術」を一読されることをおすすめします。
インドで僧侶として修行した筆者が書いた本で、日本語訳も出版されて世界中でベストセラーになっています。
過去への執着を手放す方法だけでなく、人生におけるあらゆる悩みについて解決の糸口が見つかります。
誰しも、これを読むとハッとして考えさせられることが多々あるはずです。
パートナーにもすすめましたが、間違いなく大切な人全員におすすめしたい本です。
かなり分厚い本なので、Kindle版で読むか、Audibleで聴くのがおすすめです。