えみねむ
イギリス移住したいけど、かなりお金がかかりそう。結局、全部でどれくらい費用がかかるの?
そんな疑問にお答えします。
この記事を読めば、こんなことがわかります。
- イギリス移住費用の合計の最低額・最高額
- イギリス移住費用の内訳
- イギリス移住費用を抑えるのに一番いい方法は?
私はイギリスの地方都市に住んでいますが、パートナーがロンドンに住んでいたこともあり、私も何度もロンドンに足を運んでいます。
そのため、ロンドンに住みたい人にも、それ以外の都市に住みたい人にも参考になるはずです。
えみねむ
イギリスに移住したいけど、ビザとかお金とか、色々不安…
イギリスに移住して4年を超える私が、あなたの疑問に全て答えます!
目次
イギリス移住費用の合計
移住の準備〜最初の1ヶ月間に必要なイギリス移住費用の合計は、次の通りです。
3011.57ポンド(約391,504円)〜11330.58ポンド(約1,472,975円)
3011.57ポンドは切り詰めた場合で、11330.58ポンドはかなり多めに見積もった金額です。
この費用に含まれないものは、
- 食料品以外の日用品などの費用、被服費
- ビザの申請に必要な銀行口座の残高など

イギリス移住費用の内訳
イギリス移住費用の内訳は、以下の二通りにわかれます。
- 移住するまでの移住関連費用
- 移住してからの1ヶ月の生活費
イギリス移住費用の内訳 | 考えられる最低金額 | 考えられる最高金額 |
ビザ申請関連費用 | 648ポンド(約84,240円)(学生ビザで1年間滞在の場合) | 2023ポンド(約262,990円)(投資家ビザで1年間滞在の場合) |
日本からイギリスまでの片道旅費 | ¥39,000(約300ポンド) | ¥160,000(約1230ポンド) |
家賃・光熱費 | 1748.58ポンド(約227,315円) | 7348.58ポンド(約955,315円) |
食費 | 150ポンド(約19,500円) | 200ポンド(約26,000円) |
交際費 | 40ポンド(約5,200円) | 196ポンド(約25,480円) |
交通費 | 96ポンド(約12,480円) | 264ポンド(約34,320円) |
ブロードバンド代 | 18.99ポンド(約2,468円) | 39ポンド(約5,070円) |
携帯電話代 | 10ポンド(約1,300円) | 30ポンド(約3,900円) |
合計 | 3011.57ポンド(約391,504円) | 11330.58ポンド(約1,472,975円) |
これに、食料品以外の日用品などの費用、被服費なども加わります。
ビザ申請関連費用
移住前にまずかかる費用が、ビザ申請の費用です。
ビザの種類によって費用は大きく異なります。
下記は、イギリス国外から申請した場合の金額です。
ビザによっては、すでにイギリスに住んでおりイギリス国内から申請する場合、安くなることがあります。
他にも、生体認証登録のために19.20ポンド(約2,496円)が必要なことがあります。
これは費用としてビザを申請するために必要な金額です。
多くの場合、これとは別に銀行口座に一定金額の残高があることを証明する必要があります。
- 一般学生ビザ/Tier 4:348ポンド(約45,240円)+保険料
- YMSビザ:244ポンド(約31,720円)+保険料
就労ビザ/Tier2:610ポンド(約79,300円)(3年間まで。英国で労働者が不足している技術職の場合は464ポンド)
1,220ポンド(約158,600円)(3年間以上。英国で労働者が不足している技術職の場合は928ポンド)- Tier5ビザ(短期労働者):244ポンド(約31,720円)+保険料
- イノベータービザ:1,021ポンド(約132,730円)
- スタートアップビザ:363ポンド(約47,190円)
- グローバル才能ビザ:608ポンド(約79,040円)(賛同を得るための費用456ポンド+申請料152ポンド)
投資家ビザ:1,623ポンド(約210,990円)+保険料
※多額の残高証明が必要- ファミリービザ:1,523ポンド(約197,990円)(親族の世話を必要とする大人の場合は3,250ポンド(約422,500円))
- EUセトルメントスキーム/EEAファミリーパーミット:無料
保険料については、ビザにより金額が異なります。
- 学生ビザ・YMSビザ:年間470ポンド(2年間のビザなら940ポンド)
- 18歳未満で申請したビザおよび移民申請者:年間470ポンド
- その他のビザおよび移民申請者:年間624ポンド(5年ビザなら3,120ポンド)
ビザ申請費用も保険料も年々上がっているので、最新の金額をチェックしてください。
各ビザの申請に必要な口座の残高証明の金額は、イギリスに移住する方法とメリット・デメリット【完全保存版】にまとめています。
日本からイギリスまでの片道旅費
日本からイギリスまでの片道旅費は、¥39,000〜¥160,000程度です。
これは、2020年9月19日スカイスキャナーでの検索結果での、最安値と想定される最高値です。
実際には、日にちがどうしてもずらせない人以外は、なるべく安く行ける日を探すでしょう。
16万円の便は、東京〜ロンドンの直行便です。
ただし、コロナウイルスの流行の影響で現在飛行機代はかなり変動が予想されるので、参考程度にしてください。
家賃・光熱費
家賃と光熱費の合計は、初月でこれだけかかると考えられます。
1748.58ポンド(約227,315円)(家賃が初月2ヶ月分1600ポンドの場合)〜7348.58ポンド(約955,315円)(家賃が初月6ヶ月分7200ポンドの場合)
家賃や光熱費はどこに住むかによってかなり差があります。
ロンドンは、他の都市と比べて家賃がかなり高いです。
800〜1000ポンド(約104,000〜130,000円)で地方なら2ベットルームの1軒家が借りられます。
それがロンドンでは、ベッドがギリギリ入るくらいの狭い部屋しか借りられないというのが相場です。
しかも、その場合自分の空間はその部屋のみで、キッチン・シャワーなどは共同です。
ロンドンで快適なワンルームを探すなら、1,000ポンド(約130,000円)〜1,200ポンド(約156,000円)くらいは見ておいた方がいいでしょう。
初月は2ヶ月分(1ヶ月分はデポジットとして)、学生の場合は6ヶ月分要求されることもあります。
光熱費も、地域によって例えば水道代の高い地域や安い地域があります。
- 家賃:800ポンド(約104,000円)〜1,200ポンド(約156,000円)
- 水道代:34.58ポンド(約4,495円)
- 電気代:58ポンド(約7,540円)
- ガス代:56ポンド(約7,280円)
ちなみに、イギリスではシェアルームの場合は「ファーニッシュトハウス」といって家具付きの物件が一般的です。
その場合、家具家電を新たに買う必要はありません。
参考サイト
食費
食費は、月々一人当たり150ポンド(約19,500円)〜200ポンド(約26,000円)見ておけばいいと思います。
食料品は、物によって日本より安い物、高いものがあります。
- 日本より安い物:野菜、果物、肉、乳製品、小麦製品、スパイス、ハーブなど
- 日本より高い物:魚介類、大豆製品、米、和食の調味料、和食の食材など
完全に自炊するか外食が多いかによってもだいぶ違ってきますが、なるべく和食の調味料を使わず自炊すればより安く抑えられると思います。
外食派の人の選択肢
外食派の人は、いろいろ選択肢があります。
- スーパーのサンドイッチ
- スーパーのミールディール
- マーケット
- カフェ・ティーハウス
- パブ
スーパーのサンドイッチを2ポンド(約260円)〜3ポンド(約390円)で買って、安く済ませることができます。
またイギリスのスーパーでは、ミールディールと言って、次のように割引価格で買い物することができます。
個人的にはどれもあまりおいしいと思ったことはありませんが、私のパートナーはミールディールが大好きです。
外食は、出店のようなマーケットを利用すれば、ロンドンでも6ポンド(約780円)〜7ポンド(約910円)でお腹いっぱい食べられます。
カフェやティーハウスなら、大体次のようなメニューがあります。
- 新鮮なサンドイッチ:3ポンド(約390円)〜6ポンド(約780円)(サラダ、ポテトチップスやフライドポテトなどがついていることも)
- クリームティー:6ポンド(約780円)〜7ポンド(約910円)(スコーン、クロテッドクリームというバターのようなもの、ジャム、紅茶)
- アフタヌーンティー:10ポンド(約1,300円)〜20ポンド(約2,600円)(サンドウィッチとクリームティー。サラダ、ポテトチップス、ケーキなどがついていることも)
- イングリッシュ・ブレックファースト:5ポンド(約650円)〜9ポンド(約1,170円)(ソーセージ、ベーコン、卵料理、ベイクドビーンズ、マッシュルーム、トマト、トースト、ハッシュブラウンと呼ばれるハッシュドポテト。揚げパンやブラックプディングがついていることも)
イングリッシュ・ブレックファーストは、朝食と名前についていますが、1日中提供しているお店が結構あります。
かなりお腹がいっぱいになり、イギリスで外食できるメニューの中では高タンパクな食事なのでおすすめです。
パブでは、お酒だけではなく、多くのところで食事もできます。
パブのメイン料理は大体10ポンド(約1,300円)〜20ポンド(約2,600円)くらいでとてもボリュームがあり、次のようなメニューが大抵あります。
ステーキは高いわりに当たり外れがあるのでおすすめしません。
- フィッシュアンドチップス(タラなどの白身魚のビール衣のフライ、フライドポテト、グリーンピース)
- サンデーロースト(ロースト肉、ポテト料理、ヨークシャープディングというシュークリーム生地をオーブンで焼いたもの、グレイビーソース、人参・ブロッコリー・パースニップなどの野菜。日曜日限定)
- ラムシャンク(ラム肉を柔らかく煮て甘めのタレを絡めたもの)
- バーガー(ハンバーガー、フライドポテト)
- ソーセージ&マッシュ(ソーセージ、マッシュポテト)
- 牛肉のステーキ
- ローストチキン
- ラザニア
- ピザ
- パスタ
交際費
交際費は、人によってかなり幅のある出費です。
1回の食事で、10ポンド(約1,300円)(メイン料理のみ)〜49ポンド(約6,370円)(メイン+前菜+デザート+ビール3杯)くらい見ておけばいいと思います。
もちろん店の価格帯によってかなり違ってくるので、庶民的なパブに行った場合の想定です。
パブの場合、メイン料理は前述の通り10〜20ポンド程度で、もし前菜やデザートも頼めばそれぞれ4ポンド(約520円)〜7ポンド(約910円)くらいかかります。
メイン料理には大抵フライドポテトがついてくるため、メインだけでもかなりお腹いっぱいになります。
交際費は、もちろんお酒を飲むかどうかによっても大きく変わります。
大体ビールのジョッキ一杯(パイントと呼ばれる750mlジョッキ)が4ポンド(約520円)〜5ポンド(約650円)くらいなので、3杯飲めばお酒だけで12ポンド(約1,560円)〜15ポンド(約1,950円)かかります。
お酒の文化的には、イギリスは日本に近いところがあり、よく飲む人が多いです。
日本のような厳しい上下関係はないにしても、飲めない人や飲みたくない人は、職場の人に先に飲めないと伝えておいた方が無難です。
最近は、若い人のアルコール離れが進んでいるとも言われています。
また、飲み会や食事会はせっかく現地の人と交流できるチャンスです。
英語に不安がある人は、移住する前に今のうちから準備しておきましょう。
私もイギリス英語が聞き取れなくて、かなり苦労しました。
(聞き取れないと、会話になりません。)
私と同じ失敗をしなくていいよう、英語の習得で絶対やっておいた方がいいことをまとめたので、こちらからぜひチェックしてください。
交通費
交通費は、ロンドンに通勤するかそうでないかによっても変わってきます。
一番多いケースとしてロンドンに通勤する場合を考えます。
ロンドンへの交通手段は、地下鉄、バス、タクシー、電車(郊外都市と繋がる)です。
タクシーは通勤に使わないものとして、それ以外の公共交通機関を使う前提で考えます。
ロンドン中心部に住んでいて週5日、ゾーン1〜2(ロンドン中心部)内で地下鉄かバス1本で通勤する場合、最安の場合の交通費は、月々96ポンド(約12,480円)になる計算です。
ロンドン郊外に住んでいて週5日、ゾーン1〜6(ロンドン中心部〜郊外)内で公共交通機関を乗り継いで通勤する場合、最大の交通費は月々264ポンド(約34,320円)になる計算です。
料金を払う方法によって金額が大きく違うので、おすすめな方法から順に挙げます。
- オイスターカードを使ってその都度払う
- コンタクトレスカード(デビット・クレジットカード)を使ってその都度払う
- トラベルカードを買う
- 普通に切符を買う
おすすめは、オイスターカードかコンタクトレスカードです。
理由は、他の方法より安いからです。
オイスターカードは、駅などで5ポンド(約650円)で買える、ICカードです。
コンタクトレスカードは、銀行で口座を作るとキャッシュカードとしてもらえるデビットカードか、クレジットカードです。
イギリスに着いてすぐは銀行口座は作れないと思うので、オイスターカードをまず買いましょう。
トラベルカード(定期券のようなもの)なら月々138.70ポンド(約9,660円)(ゾーン1〜2)〜361.40ポンド(約46,982円)(ゾーン1〜9)です。
1日定期券や1週間定期券もあります。
オイスターカードより高いなら、なぜトラベルカードがあるのか?
といえば、トラベルカードの方がお得な場合もあるからです。
1日3回以上×週6日以上ロンドンの公共交通機関を利用するなら、トラベルカードの方がお得です。
ロンドンの地下鉄の切符は非常に高く、ゾーン1(ロンドン中心部)内での移動だけでも4.9ポンド(約637円)、ゾーン1〜6の場合は6ポンド(約780円)かかります。
参考サイト
ブロードバンド代
イギリスのブロードバンド代の平均は、月々30.30ポンド(約3,939円)だそうです。
安いところでは月々18.99ポンド(約2,468円)、高いもので39ポンド(約5,070円)のプランもあります。
あまりWi-Fiの評判がいいところは多くなく、Virgin Media(ヴァージンメディア)が圧倒的に人気のようです。
そのヴァージンメディアでは、18ヶ月契約で月々27ポンド(約3,510円)です。
パートナーによれば、他のブロードバンドと比べるとヴァージンメディアの方が速いとのことです。
携帯電話代(SIM)
携帯電話は持っているものとして、SIMカードだけを購入する場合、月々10ポンド(約1,300円)〜でネットワークの安定したEEのSIMカードが買えます。
無料でSIMカードのみを購入し、必要に応じてトップアップ(チャージ)することもできます。
もちろんデータ通信量や通話時間によってプランがいろいろあります。
Wifiを使う機会の多い人、電話は100分できれば十分という人は、4GB・10ポンド(約1,300円)のプランで十分です。
電話使い放題のプランでも、8GBつきで月々15ポンド(約1,950円)と非常にお手頃です。
高くても30ポンド(約3,900円)あれば、ほぼ使い放題でストレスなく使えるでしょう。
契約を結んでも、結ばなくてもよく、私は契約を結ばずに毎月自動で更新されるようにしています。
例えば日本に帰国するときなど、しばらくイギリスやEUを離れる場合、使わない期間の電話代がムダです。
そこで、その月は自動更新しないようにしておけば、使わない期間の電話代を節約できます。
イギリスのEU離脱後については分かりませんが、2020年9月時点では、イギリスのSIMカードはEUでも使えます。
イギリス移住費用を一番安く抑える方法
イギリス移住費用を安く抑えたいなら、次の選択肢を選びましょう。
- 申請時点で30歳以下の場合は、YMS Tier5ビザで滞在する
- (31歳以上の場合は日系企業や現地企業で仕事を見つけ、一般就労ビザで滞在する)
- 日本からイギリスまでの航空券はオフシーズンの日程を予約
- 家はフラットシェアする
- 水道・ガス・電気代は安い会社を選ぶ
- 食費はイギリス産のものを中心に自炊する
- パブではお酒を控えメイン料理のみ頼む
- ロンドンに通勤するなら、まずはオイスターカードを買う
- ブロードバンドは安い会社を選ぶ
- 携帯電話のSIMは、極力小さめのプランを選ぶ
申請時点で30歳以下の場合は、YMS Tier5ビザで滞在する
YMSビザの滞在期間は2年間で、2年分の保険料を払わなければなりません。
すると学生ビザよりも保険料が高くなってしまい、1年間の学生ビザの方が安くあがります。
ただ、次のことを考えると、YMSビザの方が移住時に必要な金額は少なくて済むかもしれません。
- YMSビザなら移住後にガッツリ働ける
- 学生ビザだと家賃を初月に6ヶ月分求められる可能性がある
日本からイギリスまでの航空券はオフシーズンの日程を予約
日本からイギリスまでの航空券のオフシーズンの日程を予約するには、スカイスキャナーで「最安の月」「特定の月や日の最安値」を検索すると簡単です。
8月や12月のホリデーシーズンは年間平均より高いことが多いです。
金額は毎日のように変わるので、スカイスキャナーで「プライスウォッチ」して、お知らせしてもらいましょう。
いちいちサイトにアクセスして値段をチェックする手間が省けます。
家はフラットシェアする
几帳面な人や潔癖症な人にはお勧めできませんが、費用を抑えたいならフラットシェアがお勧めです。
特にロンドンならある程度の諦めが必要かもしれません。
水道・ガス・電気・ブロードバンド・携帯電話代は安い会社を選ぶ
選べる場合は、なるべく安い会社を選びましょう。
イギリスでは、政府が各家庭に「インフラ料金を払いすぎていませんか?」と、より手頃な会社を紹介する手紙を送ることもあります。
以下の比較サイトでは、光熱費、ブロードバンド、携帯料金のプランを比較できます。
食費はイギリス産のものを中心に自炊する
イギリスに住んでいると、和食が食べたくなることもたくさんあると思います。
でも日本の調味料や材料は割高です。
リーズナブルなイギリス産のお肉類や野菜、パンなどを活用して安く自炊してみてください。
案外イギリスの食材でお気に入りの料理を発見するかもしれません。
パブではお酒を控えメイン料理のみ頼む
お酒を飲むとどうしても高くなるので、お水(水道水を頼めば無料です)でメイン料理だけを頼みましょう。
ロンドンに通勤するなら、まずはオイスターカードを買う
ロンドンについたらすぐに、オイスターカードを買いましょう。
通勤やそれ以外の移動にも、安く移動するための必需品です。