えみねむ
ロンドンに憧れて、イギリスに移住したい。やっぱり熟練労働者ビザは厳しいのかな?
えみお
海外移住を考えていて、イギリスもいいなあと思ってる。移住する方法には何がある?
こんな疑問に、イギリス在住歴4年を超える私がお答えします。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- イギリスに移住する方法と必要なビザの種類
- それぞれのビザの申請資格・費用・そのビザでできることとできないこと
- イギリス移住のメリット・デメリット
えみねむ
イギリスに移住したいけど、ビザとかお金とか、色々不安…
イギリスに移住して4年を超える私が、あなたの疑問に全て答えます!
目次
イギリスに移住する方法と必要なビザの種類
イギリスに移住する方法は意外とたくさんあります。
もし、イギリスの永住権を取得したいとお考えの方は、イギリス永住権の条件・取得方法の完全まとめをご覧になり、永住権の取得を前提にビザの計画をすることをおすすめします。
移住しやすい方法(=費用、人数、才能などの点で取りやすいビザ)から順に見ていきましょう。
※イギリス政府の公式サイトから引用しています。ビザの要件などをわかりやすいように一部単純化しているところがあります。内容は変わることもあるので必ずイギリス政府の公式サイトで確認してください。
※レートは1ポンド=約130円を基準に計算しています。金額は目安であり、為替が大きく変動した場合に備えて、余裕を持って資金を準備することを強くおすすめします。

学生として移住する(一般学生ビザ/Tier 4)
いわゆる留学して一定期間滞在する方法です。
何も10代・20代でなくても、学校に入って学ぶことができます。
若いうちなら英語を学ぶのが目的の語学留学も十分かもしれませんが、20代後半以降なら何かのスキルを身につけるために留学するのがいいと思います。
語学留学して英語だけできるようになっても、それだけではキャリアにあまりプラスになりません。
せっかくなので、その業界で世界的に有名な大学を目指して留学するのがおすすめです。
ちなみに、一時期申請の受付を停止していた卒業生/大学院ビザ(Graduate visa)が2022年5月現在復活しているので、留学後にそのまま滞在しやすくなりました。
申請資格
- 16歳以上
- コースへの入学許可がおりている
- 英語を話す、読む、書く、理解することができる
- 自分の生活と学費を支払うだけのお金がある
- その他の資格要件を満たしている
ビザ申請費用
363ポンド(約47,190円)(切替の場合は490ポンド)+保険料
一般学生ビザ/Tier 4でできること
- 勉強
- 学生組合のサバティカルオフィサーとして働く
- 仕事をする(履修コースの内容と学期期間内か期間外かによる)
一般学生ビザ/Tier 4でできないこと
- 公的資金を得る
- プロのアスリートやスポーツコーチなど、特定の職種で働く
- フリーランス(個人事業主)として働く
- アカデミーまたは地方自治体が資金を提供する学校(別名公立学校)で勉強する
家族(扶養家族)を連れて来ることができる可能性があります。
留学に際して必要な費用の概要
申請資格に保有資金の要件がありますが、日本国籍の人は申請の際に口座残高を証明する必要はありません。
すでに有効なビザで12ヶ月以上英国に滞在している場合も、資金の証明は不要です。
ただ、ビザの審査中に口座残高証明を要求される可能性もあります。
おおよその費用に関しては、イギリス政府のウェブサイトで目安が提示されています。
- 月額1,334ポンド(最長9ヶ月間)(ロンドン特別区での受講の場合)
- 月額1,023ポンド(最長9ヵ月間)(ロンドン以外での受講の場合)
実際の具体的な金額を確認するには、留学受入確認書(CAS)を確認しましょう。
留学に関わらずイギリスでの生活に必要な費用を見積もりたい人は、イギリス移住費用完全まとめをご覧ください。
留学中の人は、卒業生/大学院ビザ(Graduate visa)で滞在する
学生ビザの満了前に卒業生ビザを申請すれば、そのままイギリスで就職したり起業したりできます。
有効期間は2年間です(PHDやその他の博士号がある人は3年間)。
延長は不可で、満了後は他のビザに切り替えることが出来ます。
申請資格
以下の全てが当てはまる場合、Graduate visaを申請することができます。
- 英国に滞在している
- 現在のビザが学生ビザまたはTier 4(一般)学生ビザであること
- 学生ビザまたはTier 4 (一般) 学生ビザで、英国の学士号、大学院の学位、またはその他の適格なコースを最低期間履修したこと。
- 教育機関(大学やカレッジなど)から、移民局にコース修了の連絡があったこと
ビザ申請費用
715ポンド(約92,950円)+保険料(通常年間624ポンド)
Graduate visaでできること
- ほとんどの仕事で働く
- 仕事を探す
- 自営業をする
- (資格があれば)パートナーや子供と一緒に英国に住み続ける
- ボランティア活動をする
- 海外に旅行し、英国に戻る
Graduate visaでできないこと
- ほとんどの給付金(公的資金)や公的年金を申請する
- プロスポーツ選手として働く
ワーキングホリデーで移住する(YMSビザ)
ワーキングホリデーで移住する方法は、30歳までの人なら一番とっつきやすい方法だと思います。
なぜなら、ワーキングホリデービザさえあれば、こんなに自由だからです。
- 学校や仕事を見つけるのはビザをとってからでいい
- 何もしなくてもいい
- 目的がなくてもいい
ただし、イギリスのワーキングホリデーは、日本から年間1,000人が応募できる制度で毎年応募者が殺到します。
倍率は10〜20倍との情報もあります。
だからと言って、申請できないわけではありません。
私も、このYMSビザで2年間滞在できました。
落選しても何回でも挑戦できるので、やってみる価値はあります。
申請資格
- 英国で最大2年間生活し、働きたい
- 18〜30歳
- 1,890ポンド(約245,700円)の預金がある
- 特定のタイプの英国国籍を持っている、または特定の国から来ている
- その他の資格要件を満たしている
ビザ申請費用
244ポンド(約31,720円)+保険料
YMSビザでできること
- 研究(一部のコースでは、Academic Technology Approval Scheme証明書が必要)
- ほとんどの仕事で働く
- 自営業で会社を設立する(敷地は賃貸で、備品は5,000ポンド(約65万円)以下であり、従業員がいない限り可能)
ワーキングホリデーでは起業もできるので、詳しくはイギリスで起業する手続きをご覧ください。
フリーランスをしたい方は、イギリスでフリーランスで働けるビザは全4種類!YMS以外もが参考になると思います。
YMSビザでできないこと
- プロのアスリート(コーチなど)、医師、歯科医として研修する(英国での資格を証明できる場合を除く)
- 滞在を延長する
- 公的資金を得る
- 家族を連れてくる(家族は別々に申請が必要)
ワーホリで移住してからの手続きや、ワーホリでフリーランスとして働く詳細についての記事もご覧ください。
イギリスに支社のある日系企業に就職して移住する(熟練労働者ビザ)
※Tier2は、T2や熟練労働者ビザに置き換えられました。
日本にいるうちにイギリスに支社を置いている日系企業に就職し、イギリスに住む方法です。
日系企業なら、日本人を一定数採用しているところが多いため、日系以外の企業より日本人が採用されやすいです。
日本人相手の仕事がメインの場合、英語の能力をそこまで問われないこともあります。
自分のスキルや経験、希望とマッチした求人があれば、比較的やりやすい移住方法と言えます。
もちろん、日系企業でなくても良いので、イギリスの企業に就職することも可能です。
ただし、確実にイギリスに移住したいなら、イギリスの支社・本社での勤務の役職に就くことがおすすめです。
また、あらかじめビザサポートがもらえることを確認しましょう。
以下のようなケースだと、必ずしもイギリスで働けるとは限らないので、注意してください。
- イギリス国外での勤務が可能な役職
- 日本での営業が主な企業
申請資格
- 内務省に認可された英国の雇用主のもとで働く
- 雇用主が発行する「スポンサーシップ証明書」に、英国で提供される職務に関する情報が記載されている
- 適格職業リストに掲載されている職業に就く
- 最低賃金が支払われていること(金額は職種によって異なる)
適格職業リストに自分の希望する職業が載っているかどうかを確認しましょう。
また、ビザを申請する前に採用が確定していなければならないので、求人に応募する前に適格職業リストを確認してください。
ビザ申請費用
それぞれに保険料がかかります。
イギリス国内で延長・切り替えの際に、生体認証登録のために19.20ポンド(約2,496円)必要です。
熟練労働者ビザの期間 | 英国外から申請 | 英国内から延長・切り替え |
3年まで | 610ポンド(約79,300円) | 704ポンド(約91,520円) |
3年まで(英国で労働者が不足している技術職) | 464ポンド(約60,320円) | 464ポンド(約60,320円) |
3年以上 | 1,220ポンド(約158,600円) | 1,408ポンド(約183,040円) |
3年以上(英国で労働者が不足している技術職) | 928ポンド(約120,640円) | 928ポンド(約120,640円) |
熟練労働者ビザでできること
- 許可された仕事をする
- 勉強する
- パートナーや子供を「扶養家族」として連れてくる(扶養家族としての資格がある場合)
- 特定の状況下で追加の仕事を請け負う
- ボランティア活動をする
- 海外旅行をして、英国に戻る
- 永住権を申請する
熟練労働者ビザでできないこと
- ほとんどの給付金(公的資金)、または国民年金(State Pension)を申請する
- 仕事または雇用主を変更する(ビザの更新をしない場合)
短期労働者として移住する(Tier5ビザ)
短期労働者として、最大1〜2年間(ビザの種類と内容によりますが)滞在する方法です。
ビザの種類とそれぞれの労働の種類は幅広く、こんなにあります。
- チャリティーワーカービザ
- クリエイティブ&スポーツビザ
- 政府公認交換ビザ
- インターナショナルアグリーメントビザ
- 宗教活動家ビザ
- 季節労働者ビザ
- YMSビザ(ワーキングホリデー)
YMS以外は、活動内容か対象者がかなり絞られたビザが多いです。
もし、自分にできそうだと思う内容があれば、検討してもいいかもしれません。
YMSについては、すでに説明しているのでここではYMS以外のビザについてまとめています。
申請資格
以下の全てのビザに共通する申請資格は、次の通りです。
- ヨーロッパ経済地域(EEA)とスイス以外の出身である
- 他の資格要件を満たしている
Tier 5ビザの種類 | 申請資格 |
チャリティーワーカービザ | 慈善団体のために無給のボランティア活動をしたい |
クリエイティブ&スポーツビザ | スポーツパーソンまたはクリエイティブワーカーとして英国で仕事を提供された |
政府公認交換ビザ |
|
インターナショナルアグリーメントビザ | 英国滞在中に国際法の対象となる仕事を請け負う(例:外国政府で働く、外交家で私務を務める) |
宗教活動家ビザ | 説教や宗教的秩序での活動など、宗教的な仕事をしたい |
季節労働者ビザ | スポンサーを受けている |
ビザ申請費用
244ポンド(約31,720円)+保険料
イギリス国内で延長・切り替えの際に、生体認証登録のために19.20ポンド(約2,496円)必要です。(季節労働者ビザを除く)
Tier5ビザでできること
以下のビザ全てに共通する、Tier 5ビザでできることは以下の通りです。
- 研究(一部のコースでは、Academic Technology Approval Scheme証明書が必要)
Tier 5ビザの種類 | Tier5ビザでできること |
チャリティーワーカービザ |
|
クリエイティブ&スポーツビザ |
|
政府公認交換ビザ |
|
インターナショナルアグリーメントビザ |
|
宗教活動家ビザ |
|
季節労働者ビザ | スポンサーシップ証明書に記載されている仕事に従事する |
Tier5ビザでできないこと
以下のビザ全てに共通する、Tier 5ビザでできないことは以下の通りです。
- 公的資金を得る
Tier 5ビザの種類 | Tier5ビザでできないこと |
チャリティーワーカービザ |
|
クリエイティブ&スポーツビザ | 自分のビジネスを始める |
政府公認交換ビザ | 恒久的な仕事をする |
インターナショナルアグリーメントビザ | ビザを取得する前に仕事を始める |
宗教活動家ビザ | 該当なし |
季節労働者ビザ |
|
起業して移住する(起業・才能・Tier 1ビザなど)
起業したい人、特別な才能がある人、イノベーションを起こせる人に許可されるビザを取得して移住する方法です。
これにはたくさんの種類があり、それぞれに応募要領や制限があるので注意してください。
ビザの種類は、これだけあります。
- イノベータービザ
- スタートアップビザ
- グローバル才能ビザ
申請資格
以下のすべてのビザに共通する申請資格は、次の通りです。
- ヨーロッパ経済地域(EEA)とスイス以外の出身である
起業・才能・Tier 1ビザの種類 | 申請資格 |
イノベータービザ |
|
スタートアップビザ |
|
グローバル才能ビザ |
|
ビザ申請費用
以下のすべてのビザの申請時に、保険料も支払います。
イギリス国内で延長・切り替えの際に、生体認証登録のために19.20ポンド(約2,496円)必要です。(スタートアップビザは切り替えのみ)
起業・才能・Tier 1ビザの種類 | 英国外から申請 | 英国内から延長・切り替え |
イノベータービザ | 1,021ポンド(約132,730円) | 1,277ポンド(約166,010円) |
スタートアップビザ | 363ポンド(約47,190円) | 493ポンド(約64,090円)(延長不可) |
グローバル才能ビザ | 608ポンド(約79,040円)(賛同を得るための費用456ポンド+申請料152ポンド) | 608ポンド(約79,040円) |
起業・才能・Tier 1ビザでできること
以下のビザ全てに共通する、起業・才能・Tier 1ビザでできることは以下の通りです。
- 家族を連れてくる
ビザの種類 | 起業・才能・Tier 1ビザでできること |
イノベータービザ |
|
スタートアップビザ |
|
グローバル才能ビザ |
|
起業・才能・Tier 1ビザでできないこと
以下のビザ全てに共通する、起業・才能・Tier 1ビザでできることは以下の通りです。
- スポーツコーチなど、プロのスポーツマンとして働く
- 公的資金を得る
- 医師または歯科医として研修で働く
ビザの種類 | 起業・才能・Tier 1ビザでできないこと |
イノベータービザ | 他の事業に雇用されるなど、自分の事業以外で仕事をする |
スタートアップビザ | このビザで英国に定住する |
グローバル才能ビザ | 該当なし |
イギリスで起業を考えている方は、イギリスで起業する手続きをご覧ください。
投資して移住する(投資家ビザ)【2022年4月29日現在は申請不可】
※インベスタービザは、2022年4月29日現在、新たに申請できません。
前の起業ビザと同じジャンルで、インベスタービザ(投資家ビザ)もあります。
資金に余裕のある人は、検討してもいいかもしれません。
申請資格
- 2,000,000ポンド(約2億6000万円)以上保有しておりイギリスに投資したい
- ヨーロッパ経済地域(EEA)とスイス以外の出身である
- 他の資格要件を満たしている
ビザ申請費用
1,623ポンド(約210,990円)+保険料
延長や切り替えも同額です。
投資家ビザでできること
- 仕事や勉強
- 1000万ポンド(約13億円)を投資した場合、2年後に永住権を申請する
- 500万ポンド(約7億5,000万円)を投資した場合、3年後に永住権を申請する
- 200万ポンド(約2億6,000万円)を投資した場合、5年後に永住権を申請する
投資家ビザでできないこと
- プロのスポーツマンまたはスポーツコーチとして働く
- 公的資金を得る
他の起業ビザと比較した記事をご参考にしてください。
イギリス国籍か永住権を持つ人とパートナーや家族になり移住する(ファミリービザ)
イギリス国籍か永住権を持つ人がパートナーや家族の場合は、ファミリービザで移住することができます。
状況によって、それぞれ違うビザに申請できます。
対象となるファミリービザの範囲は、次の通りです。
- 配偶者またはパートナー
- フィアンセまたはプロポーズされた市民
- 子ども
- 親
- 今後長期にわたりあなたの面倒を見る親戚
申請資格
- イギリス国外にいて、イギリスで家族(上記ファミリービザの範囲)と6ヶ月以上同居する
- すでにファミリービザで英国に滞在しており、家族(配偶者またはパートナー、子、親)との滞在を延長する
- 別のビザでイギリスに入国し、家族(配偶者またはパートナー、子、親)と滞在するファミリービザに切り替える
他に申請できる可能性のある方法
- 家庭内暴力の犠牲者である、あるいはパートナーが他界した場合、パートナーとして英国に滞在する許可を得ている
- 家族が難民認定または人道的保護を受けている場合、「家族の再会」を申請する
- 英国外に居住していて、家族が欧州経済地域またはスイスの出身者である
ビザ申請費用
ファミリービザの申請時に、保険料も支払います。
生体認証登録のために19.20ポンド(約2,496円)必要です。
状況 | 英国外から申請 | 英国内から延長・切り替え |
パートナー、親または子と同居する | 1,523ポンド(約197,990円) | 1,033ポンド(約134,290円) |
申請に追加される一人あたり | 1,523ポンド(約197,990円) | 1,033ポンド(約134,290円) |
親族の世話を必要とする大人 | 3,250ポンド(約422,500円) | 1,033ポンド(約134,290円) |
ファミリービザでできること
- 仕事
- 勉強
ファミリービザでできないこと
- 通常、自分や自分の扶養家族のために給付金やその他の公的資金を受け取る
- 対象となるまでに英国での永住権を申請する
パートナービザの申請を考えている方は、実際に申請した私が申請方法などをまとめたイギリス・パートナービザ(ファミリービザ)の申請手続き方法をご覧ください。
EEAかスイス国民の家族になり移住する(EUセトルメントスキーム/EEAファミリーパーミット)
EEAかスイス国民の家族なら、パーミットを取得してその人とイギリスに一緒に住むことができます。
パーミットの種類は2つあります。
- EUセトルメントスキームファミリーパーミット
- EEAファミリーパーミット
EU法では、EU市民の権利としてパートナーを選ぶ権利が保障されています。
イギリスでも、2021年からは変更がある可能性がありますが、今のところはそのルールが適用されています。
申請資格
- 欧州経済領域(EEA)外の出身かつ、EEAまたはスイス国民(英国国民を除く)の家族であり、家族の許可を得ている
- 英国外にいる
状況により、2種類のパーミットのどちらを申請できるかが変わってきます。
EUセトルメントスキームファミリーパーミットの申請資格
以下のすべてに当てはまる場合、EUセトルメントスキームファミリーパーミットを申請できます。
- 欧州経済領域(EEA)外の出身である
- EEAまたはスイス国民(英国の国民を除く)の「身内の」家族の一員である
- 同居するEEA市民が英国にすでにいる、または申請日から6か月以内に英国に入国する
- 同居する人が、次のいずれかである:
- EU居住スキーム下で「定住」や「準居住」のステータスを持つEEAまたはスイスの国民
アイルランド市民 - EEAまたはスイスの市民権も持ち、英国の市民権を取得する前にEEAまたはスイスの市民として英国に住んでいた英国の市民
- EU居住スキーム下で「定住」や「準居住」のステータスを持つEEAまたはスイスの国民
- 「身内の」家族の一員は、EEA市民の配偶者または市民パートナーである、または次の関係である:
- 21歳未満の子供や孫、またはあらゆる年齢の扶養家族の子供や孫(またはその配偶者または市民パートナー)
- 扶養親または祖父母(またはその配偶者または市民パートナー)
EEAファミリーパーミットの申請資格
次のすべてに該当する場合、EEAファミリーパーミットを申請できます。
- 欧州経済領域(EEA)外の出身である
- EEAまたはスイス国民(英国国民を除く)の「身内の」または「(親戚を含む)拡大」家族の一員である
- 同居するEEA市民が英国にいる、または申請日から6か月以内に英国に入国する
- 同居する人が英国に3か月以上滞在している場合、同居する人は次のいずれかである:
- 「適格者」であること(就労、仕事を探す、自営業、勉強する、または自給自足)
- 永住許可証を持っている
- 「身内の」家族の一員の場合、その人がEEA市民の配偶者または市民パートナーである、または次の関係である:
- 21歳未満の子供または孫、またはあらゆる年齢の扶養家族の子供または孫(またはその配偶者または市民パートナー)
- 扶養親または祖父母(またはその配偶者または市民パートナー)
- 「拡大」家族または未婚のパートナー(兄弟、姉妹、叔母、叔父、いとこ、甥、姪などの「拡大」家族)の場合、あなたがEEAの市民に依存している、その世帯の成員である、または深刻な病状でその世話をEEA市民に依存していることを証明できる
- 未婚のパートナーとして申請する場合、EEAの市民と継続する関係を提示する
- 同居する人がEEA市民学生の場合、あなたがその学生の次のいずれかである:
- 配偶者または市民パートナー
- 扶養家族の子供(または配偶者や市民パートナーの扶養家族の子供)
- Surinder Singhおよびその他の「居住権」で申請する場合、その資格要件を満たしている
ビザ申請費用
無料
イギリス移住のメリット
イギリス移住を検討しているということは、少なからずイギリスのいいところはわかっているかもしれません。
ただ、実際に住んでみて、知らなかったイギリスの良さがかなりたくさんわかりました。
ぜひ移住を決める前に知っておいて欲しいと思います。
英語圏のため言語のハードルが低い
イギリス移住を考える人の多くが、英語圏であることをメリットだと思っているでしょう。
英語圏の国は、他にもアングロサクソン国家やイギリスの旧植民地などがあるので、英語圏がいいという理由だけならイギリスでなくてもいいですよね。
ただ、イギリスは世界語となった英語の発祥の地です。
オリジナルの英語に触れたいなら、イギリスに住むのが一番です。
緑に囲まれて豊かな暮らしができる
イギリスにきて、おそらく多くの人が驚くのが、その緑の多さです。
大都会ロンドンの中心部でも、広大な公園がいくつもあり、街の中に並木もたくさんあります。
そんな公園の中では、とても静かで都会にいることを忘れるくらいです。
住宅地も、中心地から一歩離れるととても静かです。
ロンドン以外の地域ももちろん、建物のないところは芝生や農場が多く、十分な広さの森もたくさん維持されています。
朝は鳥のさえずりとともに目を覚まし、緑の豊かな場所で散歩を楽しむ…
そんな日課が、イギリスには当たり前にあります。
日本人と近い国民性があるため馴染みやすい
よく言われるように、イギリス人はアメリカ人やラテン系の民族などと比べると、あまり物を直接的に言わない傾向があります。
日本人とはまた少し違うのですが、周りくどい言い方や、相手を気遣った丁寧な言い方をする人が多いです。
海外移住でよくある「文化の違いに耐えられない」といった不満は、日本人がイギリスに住む場合にはあまり当てはまらないでしょう。
夏は晴れが多く夜遅くまで明るいため過ごしやすい
イギリスは緯度が北海道よりも高いため、夏場は日照時間がとても長いです。
6月ごろは、4時台が日の出、9時過ぎに日没です。
また、夏はイギリスらしくなく晴れの日が多く、お出かけしたくなります。
ヨーロッパ全体に言えることですが、日本と逆で夏は湿度が低く、気温が上がっても過ごしやすいです。
イギリスに住む一番いい季節は、6〜7月がピークで、4〜9月までが過ごしやすい気候です。
和食に必要な食材もある程度揃う
海外移住の場所として重要なポイントの1つに、和食が食べられる(材料が手に入る)ということがあります。
現地では現地の食べ物を食べるから大丈夫だと思う人もいるかもしれませんが、さすがに期間が長いと和食が恋しくなるはずです。
かといって、日本からそう頻繁に送るわけにもいきません。
送料や関税が高かったり、魚類など特定の食べ物が送れなかったりします。
イギリスでは、日本人を含めアジア人の人口がそれなりに多いので、和食に必要なものはある程度揃います。
調味料もよく使うものはほぼあります。
医療費が無料
イギリスの医療は、NHSといって国民健康保険制度があり、NHSの病院で診てもらうのには医療費がかかりません。
ビザを取得するときに保険料を払うので、実際にはすでに払っているのですが、病院に行くたびに費用を気にする必要がありません。
また、NHSの病院はGPと呼ばれる総合診療医がいて、地元のGPに登録して診てもらいます。
不調が出たときに、これは内科か、耳鼻咽喉科か、外科か、産婦人科かと判断する必要はありません。
歯の病気以外は、基本的に全身をGPの人が診てくれます。
体はつながっているので、不調があるところと全く違うところに原因があったりしますよね。
そう考えると、GPのシステムは理にかなっていると思います。
病院は常に人手不足で、大きな病院では数時間待たされることもよくありますが、医療のレベルは高いです。
また、日本と違い、むやみに薬を出すインセンティブがありません。
薬を大量に処方してもらっても、ごくわずかな金額で受け取ることができます。
英語が苦手な人は、もちろん英語のわかる人に病院までついてきてもらうのが一番ではあります。
ただ、GPへの登録や大きな病院で受付フォームに記入する際に、通訳者の必要性についても聞かれます。
私は利用したことがないので、どこまで日本語の通訳が行き届いているのかは不明です。
ただ、移民大国だけに移民への対応もしっかりしていると思われます。
持病がある人以外は、医療についてはほぼ心配ないといって良いでしょう。
外国人が多く差別を受けることが少ない
イギリスは移民の国です。
2019年時点で、イギリスに住むイギリス国民以外の人口は約620万人で、これはイギリス人口の9%にあたります。
特に大都市や都心部では、本当に様々な国から来た人をよく見かけます。
田舎では、いわゆるアングロサクソン人の割合が多い地域が多いですが、都市では移民が多いのが当たり前です。
日本では移民が少ないので、見た目が日本人でない人は外国人として日本人と違う扱いを受けるケースがまだまだあると思います。
それと比べると、イギリスでは人々が移民に慣れています。
英語を話している限り、「どこから来たの?」などと尋ねることさえ人種差別と捉えられる場合もあります。
それくらい、人々が差別に敏感なので、あまり自分が何人であるかを意識することはありません。
近所の人と清々しい挨拶を交わせる
外を歩いていて、イギリスでは見知らぬ人とよく挨拶をします。
さすがにロンドンなどの大都市では挨拶しませんが、多くの場所で挨拶は一般的に行われます。
これが案外してみると気持ちが良いもので、ランニングや散歩のときの大きな楽しみの1つでもあります。
顔見知りになると、立ち話をすることもしばしばあります。
いい意味で昔からの習慣が残っているのかもしれません。
イギリス移住のデメリット
イギリスに移住してからガッカリしないよう、デメリットをある程度知っておくのが大切です。
英語のなまりが聞き取りづらい
イギリスは英語圏であることをメリットとして挙げましたが、その反面日本人の親しんでいる英語とは違うことに注意が必要です。
英語を学んでいくうちに、アクセント(なまり)の違いが聞き分けられるようになっていきます。
日本ではアメリカ英語が主流なので、イギリス英語に慣れるまでは聞き取るのに苦労すると思います。
私はパートナーの友達や近所の人、お店の人が何を言っているかさっぱり分からず、かなり苦労しました。(今もまだ練習中です。)
イギリス移住を考えているなら、すぐにイギリス英語に慣れる練習をすることをおすすめします。
冬は雨や曇りが多く日照時間が短い
イギリスは緯度が北海道より高いことに先ほど触れましたが、冬は天気が悪く日照時間が極端に短くなります。
12月ごろは、日の出が8時、日没が4時です。
そのため仕事が朝早い人は、太陽を見ることなく1日を過ごすこともあり得ます。
寒さは日本の冬とさほど変わりませんが、寒くなるのが早く、冬の期間が長いのが特徴です。
日本で着ているダウンジャケットよりも、もう一段暖かいものを着るのがおすすめです。
きちんと着込んでいれば、寒さも耐えられます。
日本と逆で冬はとても湿度が高く、道路が凍りやすく、よく霧が出ます。
できれば、12〜2月ごろはイギリスにいるのを避けたいところです。
ちなみに、数年滞在すると寒さにも慣れるのですが、やはり着るものがちゃんとしていないと冬は越せません。
新鮮な生魚などが手に入りにくい
和食の材料はほとんど不自由なく手に入りますが、新鮮な生魚はどこでも買えるわけではありません。
お寿司やお刺身が食べたくなったら、方法はこれくらいしかありません。
- スーパーのお寿司に見えないお寿司を買う
- 日本食レストランに行く
- スーパーの生魚を買う(生で食べられる保証はない)
一応食べられますが、島国なのに魚は高いです。
ビザ申請費用が高く手続きが煩雑
イギリスに長期間滞在するとなれば、ビザの申請は避けて通れません。
ただ、ビザの申請はとても複雑で時間と手間がかかり、申請費用も全般的に高いです。
1つでも何かが要件に合わなければ却下されてしまうので、間違いは許されません。
申請するビザに詳しい専門の弁護士にお願いして、何の書類が必要なのか、この書類で間違いないかなどを確認した方が安心です。
もしガイダンス通りに全て書類を揃えたと思っていても、相手から見れば不備があるかもしれません。
そしてもちろん却下されても、申請費用は戻ってきません。
ビザ申請の観点で言えば、他にもっと申請しやすい国がたくさんあることは確かです。
サービスの質が低い
日本のサービスのレベルが高いことは十分わかっていますが、イギリスでは全体的にサービスの質は高くありません。
例えば、郵便局です。
質問してもわからないと言われるし、テープやハサミはお客さん用に準備されていないので、なければその場で買うか、自前で用意しなければなりません。
相手先の住所と自分の住所を書いた手紙が、自分の住所に何度も戻ってきたこともあります。
パブなどのお店では、前の人の飲み物などがこぼれた後が拭かれずにベタベタしていることもよくあります。
ただ、全体的にヨーロッパよりはちゃんとしています。
イギリス移住や移住後に申請するビザについての質問
イギリス移住や移住してから(ワーホリなどで)ビザの期限後にもイギリスに滞在する方法について、読者の皆様からご質問をいただきました。
特にビザについては、イギリスは最も申請しやすい国ではないだけに悩んでいる方が多いようです。
これで解決しない内容については、まだの方はアンケートにお答えいただくか、すでにお答えになった方はお問い合わせよりご連絡をお待ちしております。
イギリス移住に必要な費用、ビザ、資格は何?
イギリス移住に必要なビザは、次の条件によって異なってきます。
- 持っている資金額
- ビザ申請時の年齢
- イギリスで何をしたいか
- イギリスでビザサポートのある仕事や学校の入学許可をもらっているか
- イギリスの永住者やイギリス国民のパートナーがいるか
そして、ビザによって必要な資金額は異なります。
資格はワーホリなど必要のないケースもありますが、特定の専門職では仕事を獲得するのに資格が必要になるでしょう。
その他、熟練労働者ビザではCEFRでB1レベル以上の英語能力の証明が必要です。
それぞれのビザについての詳しい条件は、記事上部へリンクをご覧ください。
特に何がしたいかわからない人は、30歳以下ならワーキングホリデー(YMS)が簡単で必要な資金も少ないのでおすすめです。
30歳を超える場合は現地での仕事を見つけるのが一番手っ取り早いです。
何をしたいかがわかっているなら、それに沿ったビザを選ぶのが良いですね。
例えば、専門的に学びたい分野があるならその分野のコースを専攻して学生ビザをとるとか。
ただ、学生として入国するのはお金がかかります。
資金がない場合は、日本などで積んだ経験をもとに就職先を探すのが効率的です。
ワーホリ後も(できればフリーランスで)なんとか居住を継続したい
ワーホリ後に継続してイギリスに滞在するなら、ワーホリは延長ができないので、他のビザに切り替える必要があります。
私の場合は、ワーキングホリデーで2年間滞在後、(未婚の)パートナービザに切り替えました。
もちろん、イギリス永住者やイギリス国民のご家族がいない人の方が多いと思います。
他の方法としては、この記事でご紹介した通りです。
学生になるか、日系企業や現地企業に採用してもらうか、起業用のビザで起業するか、ですね。
学生ビザと起業用のビザ(スタートアップやイノベーター)は、ある程度まとまった資金が必要です。
また、学生ビザの場合はフリーランスで仕事をすることが認められていません。
スタートアップビザやイノベータービザは、ビジネスアイディアが革新的でなければならず、指定された承認機関に承認をもらい、滞在期間中も継続して承認機関に報告が必要です。
つまり、非常にハードルが高いです。
一番ハードルが低いのは、企業に採用してもらう方法でしょう。
副業としてフリーランスで仕事ができるかどうかは、次の条件があります。
このビザでは、スポンサーされている仕事を続けている限り、追加の有給労働をすることができます。また、無給のボランティア活動も可能です。
最大週20時間、以下のような仕事をすることができます。
- 本業と同じ職業コードで同じレベルの仕事
- 不足している職業
この場合、気をつけたいのが、YMSの期間が終わる前に余裕を持って雇用してもらうことです。
YMSの期間が終わると、イギリスで働く権利を失うことになります。
YMSの期間が終わりに近い場合、企業側としてはビザサポートを提供しなければならないことになり、そのつもりがなければ採用される可能性が低くなります。
ビザサポートとは、企業側がビザの申請や手続きを全て行ってくれるというものです。
その代わりビザと雇用主が繋がっており、転職するには新しいビザが必要になります。
企業によっては、既存の従業員のビザサポートをしてくれることもあります。
実際に、ビザサポートをしていない会社に就職して、のちにビザサポートをしてもらったという例を知っています。
採用のオファーをもらったら、ビザサポートをしてくれるかどうか交渉してみましょう。
(ビザサポートをするには、多額ではありませんが企業側に費用がかかるということをお忘れなく。)
YMSからスポンサービザに切り替え ビザ申請中の滞在は可能?
詳しいご質問はこちらです。
はじめまして、現在イギリスにYMSのビザできております。次の年の2月14日のバレンタインデーに2年のビザが切れてしまいます。
職業美容師でして働いてる店がスポンサービザをいただけるとのことで取得しようと思っていますが、わたしの決断が遅く申請するには、今からアイエルツテストを受けて、政府に申請している間に、ビザの滞在期限がすぎても滞在できるのかどうか悩んでいます。
日系で働いてないため、英語もよくわからず、また同じように悩んでる方もいると思いお伺いしました。
もしよろしければ、ご教授いただけると幸いです。
これはYMSに限らずですが、ビザの申請が完了して結果を待っている間は、イギリスに滞在できます。
むしろ、イギリスにいなければなりません。国外に出てしまうと、ビザの申請はキャンセル扱いになります。
絶対に遅れてはいけないのは、ビザの申請時期です。
雇用主にもよりますが、ビザの準備をなかなか早くしてくれないこともあります。
疎ましがられてもいいので頻繁にフォローアップしましょう。
また、今回はまだ時間があるでしょうが、特にビザの準備は遅くとも半年前くらいから始めた方が良いです。
テストを受けたり、必要な書類を準備したりするのに想像以上に時間がかかります。
また、内務局(Home Office)は融通が利きません。
その点も考えて、確実にビザが通るように早め早めに準備しましょう。
ちなみに、私がパートナービザを申請した際は、コロナ禍に重なって生体認証のアポイントメントが数ヶ月間延期になりました。
結局、申請から4〜5ヶ月経ってビザがおりました。
もし待ち時間を短縮したい場合は、大抵追加料金を支払えばエクスプレスサービスが利用でき、翌営業日までに結果がわかります。
ワーホリでフリーランスの私に申請できるビザはある?
詳しいご質問は、こちら。
現在ワーキングホリデーで1年2ヶ月イギリスに滞在中。映画美術の仕事をフリーランスで受けている。企業からスポンサーシップなどという条件が当てはまらず、私の条件で申請できるビザはあるのか?
以前のご質問と重なりますが、イギリスで滞在しやすい方法はそんなに多くありません。
イギリス永住者かイギリス国民のパートナーと2年間以上同居してパートナービザを申請するか、学生になるか、日系企業や現地企業に採用してもらうか、起業用のビザで起業するか、の選択肢になるでしょう。
ただ、このケースでは「映画美術のお仕事」をなさっているということで、一つ検討できる方法があります。
「グローバルタレントビザ」です。
あなたの専門分野が以下の分野に当てはまる場合は、検討してみましょう。
- 総合芸術、舞踊、文学、音楽、演劇、視覚芸術
- 建築
- ファッションデザイン
- 映画およびテレビ(アニメーション、ポストプロダクション、視覚効果を含む)
ただ、誰でも専門家を名乗ることはできてしまうので、自分がその分野のリーダーあるいはリーダー候補であることを証明する必要があります。
そこで、「エンドースメント」といって、分野の専門組織から賛同をもらいます。
3通の推薦状と才能を示す書類も必要です。
もし、自分の技術がトップクラスだと思う人や、特定の賞を受賞している人、業界に認識されている人は挑戦すべきでしょう。
グローバルタレントビザに申請できないとしても、すでにフリーランスでお仕事をなさっています。
それなら、クライアントに雇用してもらえないか聞いてみてはどうでしょうか。
学生になったらフリーランスでは仕事ができないので(パートタイムの仕事はできることが多い)、その点はご注意を。
ワーホリの抽選に再度落選した場合、簡単にイギリスに永住できる方法が知りたい
ご質問は以下の通りです。
彼氏がイギリス人で1年一緒ですが遠距離恋愛でお互いに大変な思いをしていてワーホリの申請を7月にしたけど落ちてしまい1月のワーホリの抽選をしようと思っていますですが、もし落選した場合どうしたらイギリスに簡単に永住できるかあまり情報がなく困っています
このご質問者がおいくつか存じ上げませんが、もしまだチャンスがあるなら何回でも抽選に応募しましょう。
実際に、何度も落選して挑戦し続けた友人が、年齢制限の30歳で当選したことがあります。
もし、これ以上抽選に応募するチャンスがない、あるいは抽選を待てないのであれば、他の方法もあります。
ファミリービザを使う方法です。
>> イギリス・パートナービザ(ファミリービザ)の申請手続き方法
申請できる要件にはいくつかありますが、中でも次の点を確認してほしいと思います。
申請者はイギリスで認められている市民パートナーまたは結婚をしている(パートナービザ・配偶者ビザ)
申請時点で、申請者は少なくとも2年間パートナーとして同居している(未婚パートナービザ)
申請者は婚約者またはプロポーズされた市民パートナーであり、6か月以内にイギリスで結婚するか、市民パートナーとなる(婚約者ビザ)
もしすでに婚約しているのであれば、婚約者ビザの申請が可能です。
私の場合は、YMSビザで2年間パートナーと同居し、その後未婚パートナービザを申請しました。
ただし、ビザの申請のためだけに婚約や結婚することはおすすめしません。
目的がビザの取得になってしまい、その相手と本当に今結婚したいのかがわからなくなってしまうからです。
YMSもパートナービザも難しいようなら、イギリスに移住できる他のビザも検討してみましょう。
例えば学生ビザや就労関連のビザであっても、彼と2年間同居してそれを証明できれば、後々パートナービザを申請できます。
ご質問者は、「永住」をお望みとのことなので、他にイギリス永住権の条件・取得方法の完全まとめ【2022年最新】も参考にしてください。
60代以降でのイギリス移住は不安
60代の読者の方から「年齢が高いので少し不安です。」との声をいただきました。
当サイトの読者の層に合わせ、これまで20〜40代くらいの方々を前提に記事を書いてきました。
ここで、60代以降の場合についても考えてみます。
60代以降といえば年金受給世代、多くの国で退職者向けのビザを発給していますね。
残念ですが、イギリスは2022年11月に退職者向けのビザの受付をやめてしまいました。
ご質問者はオーストラリアにもご興味があるとのことですが、オーストラリアも2023年2月現在、退職者向けのビザは受け付けていません。
(オーストラリアに家族がいるなどでゆかりのある人は、ビザ申請の対象になるようです。)
ただ、ご質問者の場合、フリーランスや起業にもご興味があるとのことです。
その場合は、イギリスでフリーランスで働けるビザは全4種類!やイギリスで起業する手続き【ワーホリビザ(YMS)でも可能】にあるビザを検討してみてください。
高齢になってからの移住、しかも地理的に遠い国への移住は、おそらく心理的なハードルが高くなることと思います。
老後移住先として日本人に人気の東南アジアなどに比べると、イギリスはインフラが整っています。
海外の中では、イギリスは日本人に似た国民性や文化が一部あるので、日本人にとって生活がしやすいかもしれません。
このご質問者の場合、一度イギリスに来たことがあるとのことなので、初めての方よりも不安は少ないはずです。
不安がある方や行ったことのない方は、ある程度の期間(住みたい町に数週間〜数ヶ月は見ておいた方が良いかも)滞在することを強くお勧めします。
高齢になると心配なのが、医療でしょう。
イギリスに移住する場合、高めのNHSサーチャージを払うことになりますが、その分NHSの病院にかかるときは無料で見てもらえます。
詳しくは、医療費が無料のところをご覧ください。
また、移住する前にこの記事で触れたイギリス移住のメリット・デメリットをぜひ読み返して欲しいと思います。
特にイギリス移住のデメリットは、後々移住してから後悔しないためにも必見です。
デメリットへの対策を講じてから移住すれば、いくらか安心でしょう。
海外移住経験・イギリス移住経験がなくても移住可能?
具体的には、以下のご質問をいただきました。
お世話になります。
私は日本の企業の会社員ですが、
自身の人生設計において海外移住も選択肢の一つとして考えています。
しかしながら、海外での勤務経験としては…(中略)…と乏しく、
また自身のあこがれでもあるイングランドはまだ行ったことがありません。現在41才ということもあり、
そろそろ海外へ移住、もしくは駐在できるような企業を探しているところですが、
<困りごととして>
・移住にあたりスタート地点が何になるか組み立てられない
・希望はイングランドだが、いくら行きたいといっても、いったところがない場所へ今の情勢で行けるのか不安もある
・自分みたいな考えの人もいると思うが、その人たちはどう動いているのか知りたい上記のようなことが挙げられます。
回答が難しい(返事に困る)かもしれないのですが、
何かアドバイス等あればお願いいたします。
ご質問者はイングランドが憧れということで、海外移住をしたいとお考えだそうです。
ただ、これまでに海外移住経験がなく、またイギリスにも行ったことがないとのこと。
こうした状況にある方はたくさんいるかと思いますが、一番不安が大きくサポートを必要としてらっしゃると考えます。
それぞれのお悩みについてみていきましょう。
移住にあたり何から始めれば良いかわからない
これは、かなり幅広い疑問になってしまうので、何らかの形で1箇所にまとめたいと思っています。
ただ、どこに移住するにしても一つ大切だと思うのが、お金を貯めることと、次の自問自答をすることです。
- 移住して何をしたいのか
- 移住してどんな生活・生き方をしたいのか
ただ単に海外移住に憧れるから移住するという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、その土地での生活が経済面、人間関係、健康、やりがいなどの複数の面で満足するものでなければ失敗に終わる可能性が高いです。
なぜかといえば、海外移住は現実であり、おとぎ話の世界ではないからです。
ご質問者がイギリスに憧れを抱いていらっしゃることは問題ではありません。
ただし、そのせいでイギリスのデメリットが見えなくなってしまうことは問題になり得ます。
つまり、行ってから後悔する可能性があります。
これを防ぐには、行く前にきちんと何をしたいのか、どんな生活をしたいのかを明確にしましょう。
ビザや仕事のことはその後です。
希望する生き方がわかっていれば、自ずと選ぶべきビザや仕事は見えてきます。
そして移住先のデメリットについてよく知っておきましょう。
また、海外暮らしするなら…イギリス在住の私が考える外国移住先の条件も参考にしてください。
いったところがない場所へ今の情勢で行けるのか不安もある
「今の情勢」というのがどういうことなのか、よくわからないのですが、ウクライナ情勢などの不安定な状況のことでしょうか。
当然、世界中の出来事は相互に関わり合っており、イギリスでも物価上昇などは主にウクライナ情勢の影響を受けています(2023年2月現在)。
また、減便や航空会社のコロナ禍からの回復のためか、飛行機代は高止まりしています。
利用する便がウクライナ・ロシア上空を通常通るルートの場合、その地域を避けるために飛行時間がかなり長くなることがあります。
ただ、今のところイギリスで生活している者からすると、心配をすることはあまりありません。
これまで通り、イギリスに移民してくる人はたくさんいますよ。
ちなみにもし、コロナのことをご心配でしたら、心配の必要はありません。
どこの国にいてもコロナウイルスにかかることはあり得ますし、先に触れた通りイギリスでは医療が無料だからです。
イギリス移住をしたい人たちはどう動いているのか知りたい
よく私にご質問くださる方々は、イギリス移住したい方、すでにイギリス滞在中で起業やフリーランスをしたい方がいらっしゃいます。
みなさま、「イギリスに住みたい」という気持ちに駆り立てられてイギリス移住を決められるようです。
多くの方が、すでにイギリスに行ったことがあり、ここに住みたいと感じられたようです。
そこで、このご質問者の場合は、まずはイギリスに行ってみることからではないでしょうか。
お仕事もあるかと思いますが、可能であれば数週間〜数ヶ月の滞在をおすすめします。
観光客としての滞在と、イギリスで生活するというのは全く別物だからです。
行ってみて、もしかしたら落胆するかも知れません。
その場合はまた他の興味のある国をあたってみるのも良いでしょう。
思った通り素敵な国で、住みたいと思われたら、イギリス移住に向けて準備を始めましょう。
イギリスでYMSや留学以外で滞在・就労したい
具体的には、以下のご質問でした。
ymsに落ち続けているのため、長期留学以外の方法でイギリスに長期的に滞在、就労ができるビザを取得したいと考えています。将来的に起業を考えており、フリーランスでビザが取得できるなら良いですが、イギリスはフリーランスビザがないと伺っています。また、まだ事業の方向性、計画等も建てられていないため、フリーランスとして働くためのステップも合わせて教えていただけると幸いです。
まず、起業にしてもフリーランスにしても、YMSが取得できればどちらも簡単です。
YMSには何度でも挑戦できるので、年齢の許す限り毎回挑戦しましょう。
友人が実際に何度も落選した後、年齢制限ちょうどの30歳で申請資格を獲得しています。
起業をする場合は、YMS以外だとかなりハードルが高くなってしまうので、フリーランスを視野に入れるのは良い考えかと思います。
イギリスでフリーランスで働けるビザは全4種類!YMS以外もが参考になるかと思います。
あとは、長期留学ではなく短めの期間大学に通い、卒業生ビザを使う手もあります。
卒業生ビザなら、2年間(PhD取得者なら3年間)までフリーランスで働くことが可能です。
フリーランスを始める際の手続きについては、イギリスでフリーランスの登録〜確定申告の手続きを写真付で解説をご覧ください。
アイルランド滞在者がイギリスに移住したい場合
ちなみにご質問者は、アイルランドにいらっしゃるとのことです。
アイルランドでは1年間のワーキングホリデーが可能なので、ワーホリで滞在中でしょうか。
ワーホリなどで働いている場合は、現在の雇用主にビザサポートができないかお願いするのも一つの方法です。
それに、アイルランドからイギリスに遊びに行くのは簡単です。
アイルランドのビザや仕事の状況が許せば、最大6ヶ月間イギリスにビザなしで滞在できるのでこれは嬉しい!
また、イギリスと比べてアイルランドの方が基本的に永住権や市民権の獲得が比較的しやすいです。
アイルランドの永住権は5年間の滞在で取得でき、アイルランド市民になればイギリスで自由に仕事も滞在もできます。
もし、アイルランドに長くいる気がないというのであれば、とにかくYMSの申請資格がある間は毎回抽選に応募しましょう。
イギリス移住は難しくない
いかがでしたか?
この記事の結論としては、
- イギリスに移住するにはたくさん方法がある
- イギリスは全体的に言えば住みやすい国
ということが言えます。
イギリス移住のデメリットを知った上で移住すれば、それほど落胆することもなく、イギリス生活を楽しめるはずです。
えみねむ
イギリスに移住したいけど、ビザとかお金とか、色々不安…
えみお
イギリスで起業したいけど、どのビザなら取れるの?情報も少ないし、誰か教えて!
留学していたイギリスロンドンに魅了されて帰国してもイギリスロンドンで生活したいと言う気持ちは変わらず夢を叶えたいと思っています(^_^)
コロナが落ち着いたらイギリスロンドンに帰って暮らしたいなあと思います。
ロンドン屈指の高級住宅街ハムステッドに思い入れがあるので1LDKのフラットを購入して住んでみようと思います(^_^)
イギリスに住みたいなあと思っています。
51才金なし職なしです。