インドではあまりありがとうを言わない、 というのを聞いたことはありますか?
ちなみにヒンディー語などで 「ありがとう」に相当する言葉はあります。
インドで生まれ育ったパートナーは、 確かにインドの人は感謝の言葉を口にしないことが多いと言います。
今日は、
いったいなぜありがとうを言わない?
感謝の気持ちを表したい時はどうしたらいいの?
ということについて書きます。
ネットで見つけた、インドではあまりありがとうを言わない理由
インド ありがとう を言わない理由はいろいろです。
日本語の記事を検索すると、 いくつか考えられる理由が見つかりました。
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してもらって当たり前だと思っているから
「何かをしてもらってあたりまえ(自分はそういう施しを受けてあたりまえ。そして相手は施しをしてあたりまえ)。」という考えから。
ー インドに「ありがとう」という言葉はない!?○
これはちょっと驚きですね。
パートナーによれば、 正確には少し違うのではないか? とのことでした。
上から目線に聞こえるから
インドで『ありがとう』というと、『よい働きをしたな。でかしたぞ。』と上から目線の言葉になる
ー インドに「ありがとう」という言葉はない!?○
これは彼によれば、 違っているとのこと。
見下している相手には、 一般にそもそも感謝の言葉を言わないそうです。
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お互い様の考えから
何かよい事をされた場合は、感謝を言葉で表して利害をゼロにするのではなく、付き合いをこれからも続け、いつか恩返しをしますよ。(あなたとの付き合いは今後も続きますよ)といった意味を持たせるため。
ー インドに「ありがとう」という言葉はない!?○
これは、 reciprocity (互恵主義、 おたがいさま) の考えだそうです。
そう聞くと、 ありがとうを言わないのもポジティブに感じますね(笑)
インド人に聞いた、インドではあまりありがとうを言わない理由
インド人パートナー曰く、 ありがとうを言わない人はこの理由にだいたい分かれるのだとか。
相手が何かをしてくれたのは、 相手がしたいからやったのだ。 感謝する必要がない
そもそも感謝していない
口に出して言わなくてもわかる と思っている
親しい人に対してありがとうをいうのは丁寧すぎる と考えている
もちろん、考え方は人それぞれなので、 全員が全員そのように考えているわけではありません。
ただ、 インド人と会話をする時には、 この理由を頭に入れておきたいです。
感謝を表したい時は
感謝を表したいときは、
英語で「Thank you」と言う
両手を胸の前で合わせる
のが普通だそうです。
観光客として行く場合には、 わざわざヒンディー語のありがとう 「धन्यवाद (ダンニャバード) 」 とか覚えずに、 Thank youと言った方が自然かもしれません。