ニュースって面白くないけど、社会人になったら見るものなんでしょ。
ニュースを見ない「ニュース断ち」をする人がいるらしいけど、なんで?ニュースを追うのは、社会人として必要な最低限のことだと思う。
そんな方に向けて書いています。
この記事で、次のことがわかります。
- 成功する人がニュースを見ない理由
- ニュースを見ない方が幸せだということ
私はかれこれ3年半以上、テレビのニュースも新聞も見ていません。
すると、実家などニュースのある環境に置かれた時に、ニュースがないことの幸せに気付きます。
私自身の実体験と、ベストセラー「週4時間だけ働く」の著者のティモシー・フェリスのすすめより、ニュースを見ないことの重要性を解説します。
成功する人がニュースを見ない理由
「成功する人が…」と聞くと、釣りタイトルのように思われたかもしれません。
でも、これは誇張表現ではありません。
理由は簡単です。
ニュースを見ないことで、成功につながる活動により多くの時間と精力を注げるからです。
本当に大切なことをするために時間を割けるから【成功する人がニュースを見ない理由①】
一つの理由は、「ニュースを見る時間を、他のもっと重要なことに使えるから」です。
そもそも、成功する人と成功しない人の差って何でしょうか。
才能の差?努力の差?生まれ育った環境の差?
どれも当然、成功するかどうかの大きな要因になり得ますね。
しかし、もし自分がまだ成功していなくて、特に才能にも恵まれず、生まれ育った環境も裕福でないとしたら?
成功したいなら、限りある時間を使って努力するしかありません。
人間には、誰しも1日24時間しかありません。
オバマ大統領にだって、イーロン・マスクにだって1日は24時間しかないのです。
その貴重な時間を、少しでも自分の目標など有意義なことのために使うことが、成功への第一歩です。
本当に大切なことを考える余白が必要だから【成功する人がニュースを見ない理由②】
現代人は、次のように数多くの方法で情報の洪水を浴びています。
- テレビ
- 新聞
- SNS
- ネット広告
- ラジオ
- 街頭広告
- 雑誌
- ダイレクトメール
- プロモーションメール
他にもたくさんありますが、多くの人はテレビ、新聞、SNS(ニュースアプリ)などでニュースを仕入れているはずです。
ニュースを見たり聞いたりすると、脳はその情報を処理しなければなりません。
頭を使っている実感はないかもしれませんが、潜在意識下で脳は働いています。
ニュースの情報を処理するだけで頭を使うというわけです。
すると、その後の仕事で頭を使う前に、ニュースの処理だけで脳は疲れてしまいます。
成功する人がニュースを見ない理由は「成功につながる活動に全ての時間と精力を注げるから」だと言いました。
ニュースを処理するために必要な処理能力をセーブして、それを本当に有意義なことに使うのです。
ほとんどのニュースは関係ない、必要ないから【成功する人がニュースを見ない理由③】
11月25日現在のニュースをチェックしてみましょう。
Yahoo!ニュースのトップ情報は以下の通り。
拡大地域の往来自粛 提言へ
都知事 不要不急の外出控えて
東京都 GoToトラベルは継続
除菌液ミスト 健康被害に懸念
右翼もAVも タブーなき聖地
日本S速報 SB勝てば日本一
東大出身の宮台 日ハム戦力外
みの パーキンソン病との闘い
NHKニュースのトップ情報は以下の通り。
日本医師会「全国で医療提供体制が崩壊危機に」強い危機感示す
東京 小池知事「医療崩壊の回避を」「不要不急の外出控えて」
新型コロナ 東京都 飲食店とカラオケ店に28日から時短要請決定
東京都 新型コロナ 401人感染確認 重症患者はさらに増え54人に
「テレワーク」一定程度浸透も 職場出勤 徐々に戻りつつあるか
福井 高浜原発「安全確保大前提に再稼働同意」町議会が意見
安倍前首相の証人喚問など要求 与野党で折り合いつかず
BBCニュースのトップ情報は以下の通り。
バイデン氏 「アメリカは戻った」 閣僚ら主要6人事発表
仏大統領、「感染第2波のピーク越えた」 ロックダウンを段階的に緩和へ
生理用品、あらゆる人に無料提供へ 英スコットランドで世界初
NYダウが初の3万ドル突破、経済回復や政治安定へ期待 日経平均も続伸
トランプ米大統領が七面鳥に恩赦 2年前の感謝祭とは違い……,
タイ、反政府デモ参加者に不敬罪を適用 最長15年の禁錮刑
米テスラのマスクCEO、世界2位の富豪に 資産13兆円でゲイツ氏抜く
「2001年宇宙の旅」のモノリスに似た金属板、米ユタ州で発見
ロックダウンで苦境の小型書店、アマゾンにどう立ち向かうか フランス
この中で、自分の人生に直結する重要な情報はいくつありましたか?
ほぼゼロなのではないかと思います。
最たるものは、芸能情報です。
(ニュースと呼んでいいものか分かりませんが。)
今日、芸能人がどこかの企業のイメージキャラクターになろうが、離婚しようが、騒動を起こそうが、あなたの人生は昨日と全く同じです。
もし「コロナ情報は、自分が感染しないために大切だ!」と思っている人がいたら、ちょっと待ってください。
毎日感染者がでた場所の情報や人数が報道されたとして、それを知ることでどう感染を防げるんでしょうか?
コロナウイルスに感染しないためには、感染を防ぐ方法さえわかっていれば、あとは細心の注意を払うしかありません。
このように、ほとんどのニュースは自分の人生には関係なく、無視していいものばかりです。
無視していいものに対して、どうしてわざわざ注意を払う必要があるのでしょう?
ニュースは感情を扇動するから【成功する人がニュースを見ない理由④】
先ほど、ニュースの内容をチェックしましたが、ニュースの内容はどんなものが多いでしょうか。
災害、事件、事故、感染症、テロ、戦争、スキャンダル、政治、…
こうしたニュースの共通点は何でしょうか。
ネガティブな内容が多いこともそうですが、重要なのは、「視聴率が取れる」ことです。
なぜこうしたニュースの方が視聴率が取れるのでしょうか。
それは、人間の恐怖やゴシップをあおるからです。
災害、事件、事故、感染症、テロ、戦争などのニュースは、自分が同じ目にあったら怖いと感じます。
うちにも地震がきたらどうしよう。大雨、洪水になったら逃げられるだろうか。
通り魔に狙われたらどうしよう。
あんなに痛ましい事故にあったら死ぬかもしれない。
コロナウイルスにかかって重症化したら死ぬかもしれない。
テロや戦争なんて恐ろしい。
そう思いますよね。
人間は誰しもこの「恐怖」「恐れ」を抱くもので、この恐怖の感情は深く、力強いものです。
だから、どうしてもニュースはネガティブで、自分の身に起きたら怖いと思う内容が多くなるのです。
スキャンダルや政治は、ゴシップの種になります。
タレントの〇〇は夫と別居して泥沼らしい。大変ね〜。清純派のイメージも崩れるわ。
〇〇大臣が、騒動の責任をとって辞任するんだって。国会での答弁もめちゃくちゃだったし、自業自得だよね。
こんな感じで、ニュースでは人の失敗や不幸を大きくとりあげます。
噂話をすることで、人は他の人を下げて優越感を感じるのです。
ところで、アプリなどのニュースが一覧で表示されるページを「ニュースフィード」と呼びますよね。
「フィード」には、「餌をやる」という意味もあります。
まさに、ニュースは人の脳に恐怖、ゴシップという名の餌をやっています。
表向きは、「世の中の動きを知るために必要不可欠なニュース」という仮面をかぶって。
SNSのフィードも全く同じことです。
重要な情報なら人づてに知ることができるから【成功する人がニュースを見ない理由⑤】
ここまでの記事で、こう思われたかもしれません。
ニュースのデメリットについてはわかった。でも、仕事なんかで重要なニュースを全く知らないと、話にならないよ。
そうですよね。
大事なニュースを見逃すのは不安です。
これはまさに、「FOMO(Fear of missing out、フォーモ、取り残されることへの恐れ)」です。
FOMO はまた、テレビ視聴率を高めると考えられている。特定の人の近況や社会的な大イベントをリアルタイムに伝えることは、メディア消費量を高め、情報伝播を速める。
でも、実は、大事なニュースを見逃すことについても心配はいりません。
なぜなら、誰かから必ず聞くことになるからです。
駅前の道路が陥没して、大変なことになっとるよ!
トランプが大統領になったね!
オリンピックが来年に延期になったね〜。
こんな感じです。
それでいいんです。
もちろん、自分の業界に関するニュースは知っておかないといけないこともあるでしょう。
それでも、毎日毎日自分の業界に関する重要なニュースがあることはまずありません。
たまにチェックしたり、同僚に聞いたりすれば大丈夫です。
ティモシー・フェリスは、
と人に聞くことを勧めています。
そこでもし気になる内容があれば、自分で調べればいい話です。
ニュースを見ない方が幸せなのは本当
私がニュースを見なくなったきっかけは、銀行を退職して、ニュースを追う必要がなくなったことでした。
しかし、例え今また同じ仕事をしたとしても、以前のようにニュースの洪水を浴びたくはありません。
日経新聞は一面の見出しとマーケット欄だけをチェックして、テレビも見ないと思います。
その時間と脳の余力で、もっと生産的な勉強や仕事ができるからです。
実際に、ニュースを見ないと心が落ち着き、自分の人生にとって本当に必要なことにだけ集中できます。
ニュースを見ていると、世界はどんどん悪化しているように思えます。
でも本当は、世界は全体的に良くなっていっています。
FACTFULNESSという本を読むと、そのことがよくわかりますよ。