インドのデリーの治安は悪いというイメージがあると思います。
インドと言っても広いので、割と治安の良い地域もあれば、危ない地域もあります。
一概には言えません。
「ここは治安が悪い」「危ない」と言うと、日本人の皆さんはそこに行きたがらなくなるので、あまり言いたくないのですが…
はっきり言ってデリーは安全ではありません。
行く場合は、
どういった危険があるのか
どういう対策をすればいいのか
を知っておく必要があります。
目次
インドデリーの治安は悪い
デリーの治安は悪いと言いましたが、実際地元の人はどんな風に生活しているのでしょうか?
デリーに住む人が、どのように安全対策をしているのかを聞いてみました。
※今回は特にデリーに絞って書いているので、他の都市では状況が異なることもあります。
参考までにしてください。
大切なのはどこであっても、気を抜かないことです。
地元の人ですら一人では出掛けない
デリーに住む地元の人に聞いたところ、(特に女性は)一人で出かけないようにしているそうです。
旅行者が一人でいたら尚更狙われやすいことは、想像できます。
自分の身は自分で守る
デリーの学校では、子供が自分の身を守るために武術を教えるそうです。
また、護身用の唐辛子の入ったスプレーを持ち歩いているんだとか。
催涙スプレーを持ち歩くこと自体が違法な国もありますが、デリーでは持っているのが当たり前なのでしょう。
つまり、私たちも自分の身は自分で守るしかないということです。
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移動する時は必ず車に乗る
「デリーに行ったら街歩きをしてみたい」と思っている方はご注意。
デリーに住む人曰く、出かける時は必ず車に乗るそうです。
理由はおそらく色々あって、
歩くより安全だから
歩くのが嫌いだから
公共交通機関を使うと低所得層と思われるから
といったことが考えられますが、何より安全に移動するためには車が理想的です。
インドの空港で注意すべきこと
インドに行く日本人の多くは、インディラ・ガンディー国際空港から入国すると思います。
空港で旅のはじめから洗礼を食らうことになります。
なるべく安全に、トラブルを最小限にするために、次のことに注意してください。
インドの空港で注意すべきこと①ぼったくりタクシーを無視する
到着ロビーを出たら、タクシーの勧誘の嵐に遭います。
そして、このタクシーに乗るとトラブルに遭う可能性がとても高いです。
ぼったくりだけならまだしも、レイプや拉致に遭ってしまったら命の危険もあります。
勧誘してくるタクシーには乗らないことをお勧めします。
インドの空港で注意すべきこと②比較的安全に利用できるタクシーを利用する
ではどうすればいいのか?
デリーでは、デリーメトロを使うという方法もあります。
デリーメトロは比較的綺麗で、安全だと聞いています。
ただ、メトロの駅から目的地まで歩かないといけません。
安全のためなるべく歩くことを避けてほしいことを考えると、タクシーの方が無難ではないかと個人的には思います。
私はデリーメトロを一度も利用したことがないので、ここではどのタクシーを使うかを提案したいと思います。
アプリで呼べるUber、OLA
インドに行くといつも使うのが「OLA」というタクシーアプリです。
インドに来る前に、UberとOLAのアプリをダウンロードしておきましょう。
OLAも、Uberと同じで、携帯電話の番号を登録して使います。
登録の時
タクシーに乗る時に毎回
ワンタイムパスワードが送られてきます。
タクシーに乗る時は、乗る人の携帯に表示されるワンタイムパスワードを運転手のアプリに入力します。
運転手と乗る人が互いに本人同士かを確認できるので、安心できるシステムです。
OLAを使う場合はインドのSIMカードが必要です。
日本の電話番号では海外ローミングをしていない限りは使えません。
(海外ローミングをしていても、使えるかどうかはわかりません)
ただ、インドのSIMカードは買ってから使えるようになるまでに12〜48時間位かかります。
その間にはワンタイムパスワードが確認できないため、OLAを利用できるのはSIMカードが使えるようになってからです。
政府のプリペイドタクシー
インターネットが使えない場合は、政府のプリペイドタクシーを使う方法もあります。
プリペイドなので、ぼったくりの心配はほぼありません。
それでも、目的地にたどり着くまで油断しないようにしてください。
デリー空港の到着ロビーを出る
⇒ タクシーの勧誘の嵐を抜ける
⇒ 横断歩道を渡る
⇒ 左手の方の小さなチケット売り場で先に支払いをする
という流れです。
行き先を告げて、お金を払い、タクシー乗り場のところに行って控えの1枚を運転手に渡す仕組みです。
四つ星ホテルか五つ星ホテルのタクシー
アプリ以外で安心感が高いのは、四つ星ホテルが五つ星ホテルのタクシーです。
この安心を確保するためだけに、高めのホテル代を払うと言っても過言ではありません。
ホテルの送迎は、日本では無料が普通ですが、インドでは有料だと思ったほうがいいです。
ピックアップに来た運転手を間違えないように注意してください。
この場合も、ホテル側と連絡が着くようにしていた方が安心なので、やはり携帯が使えた方がいいでしょう。
インドの空港で注意すべきこと③SIMカードを買う
インドでは、何かあった時に連絡できるように、必ずSIMカードを買うことをおすすめします。
デリー空港の到着ロビーにあるairtelがおすすめです。
2019年2月時点で、800ルピー(約1,200〜1,300円)で買えます。
SIM フリーの携帯ではないという人は、
インド用(海外用)に安い携帯を買う
または、
海外ローミングをオンにして緊急時に連絡ができるようにする
ことを強くお勧めします。
インドのSIMカードは買ってから使えるようになるまでに12〜48時間位かかります。
インドデリーで注意すべきこと
インドにいる間は、次のことにいつも以上に気をつけてください。
インドデリーで注意すべきこと①できれば信頼できる地元の人と一緒に行動する
観光客として行く場合、なかなか地元の人と知り合うのは難しいかもしれませんが、インド人と一緒にいると安心度がかなり違います。
地元の人がいれば、行ってはいけない地域を避けることができます。
犯罪者にも狙われにくくなります。
デリーなどのインド北部では、英語が話せない人も多いので、ヒンディー語が使える人がいるとかなり助かります。
例えば、日本の旅行会社を通じて信頼できるガイドさんを雇うのも一つの方法です。
ベルトラは、簡単に現地ツアーを予約できて便利なのでおすすめです。
インドデリーで注意すべきこと②絶対にひとりで出歩かない
地元の人ですら一人で出歩かないくらいです。
一人で外に出ないように気をつけてください。
一人旅を検討している方は、
一緒に行ける人を探すか、
ガイドさんを雇う
ことを強くお勧めします。
インドデリーで注意すべきこと③絶対に夜10時以降出歩かない
夜の外出は避けた方がいいでしょう。
地元の人が言うには夜10時以降は出歩かないようにしているそうです。
夕食は
ホテルのレストランを利用する
予め持ち帰りのものを買っておく
近くのデリバリーを頼む
近場のレストランまで車で行く
など、外に出ない工夫が必要です。
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インドデリーで注意すべきこと④安いホテルに泊まらない
高級ホテルに特に興味がないので、いつも必要最低限の宿を選ぶ私ですが、インドでは話が違います。
デリーでは度々乗り継ぎなどで泊まる機会がありましたが、インド人と一緒の時以外は必ず五つ星のホテルを選んでいます。
主な理由は、安全にタクシーで送迎してもらうためです。
日本人だけで行動するのであれば、特に初日のホテルは四つ星か五つ星にすることを強くお勧めします。
インドでは安全はお金で買わなければならないことを肝に銘じておいてください。
いつもはなんでもなんとかなる、と考えている私ですら、インドでは安全代をケチりません。
ホテルは、Booking.comが安くて掲載数が多いのでおすすめです。
インドデリーで注意すべきこと⑤移動中は必ず車のドアの鍵を閉める
ここまで「必ず車で移動するように」と言ってきましたが、車内にいるからといって安全とは限りません。
少し信号で止まっただけで、すぐに物乞いが寄ってきます。
物乞い自体はインドの他の地域にもいますが、デリーをはじめとする北インドでは、物乞いが窓が壊れそうなほど強くガラスを叩いてきます。
物乞い以外にも、日本人が乗っているのを見れば、どんな人が寄ってくるか分かりません。
車に乗ったらまず、窓とドアをロックする癖をつけてください。
インドデリーで注意すべきこと⑥物価の相場を知っておく
ぼったくり対策として、自分が利用しそうなサービスの料金を知っておく必要があります。
この市場では衣料品がいくらぐらいなのか?
この辺りのレストランはいくらぐらいなのか?
タージマハルのツアー料金はいくらなのか?
空港から市内までのタクシーはいくらなのか?
地球の歩き方やインターネットで、目安を頭に入れておきましょう。
ペットボトルの水や市販品を買う時は、大抵パッケージに「希望小売価格」が書いてあります。
例えば
「Rs.40-」
は、40ルピーということです。
この希望小売価格よりも高い料金を請求することは違法です。
レストランなどで、ペットボトルの水をこの価格よりも高い料金を請求されることがあるので、気をつけてください。
インドデリーで注意すべきこと⑦キョロキョロせずまっすぐ歩く
ただでさえ顔が違うので、私たちは目立ちます。
せめて、おどおど、キョロキョロせずに自信を持ってまっすぐ歩いてください。
キョロキョロしていたらすぐにカモにされます。
インドデリーで注意すべきこと⑧話しかけられても徹底的に無視する
インドで話しかけてくる人は、ほとんどが詐欺か勧誘だと思ったほうがいいと思います。
しつこくても徹底的に無視してください。
インドデリーで注意すべきこと⑨アクセサリーやきれいな服を身につけない
特にデリーでは、アクセサリーをつけて外に出ることはお勧めしません。
服もできるだけ質素な格好をしてください。
おしゃれもしたいですが、デリーでは我慢しましょう。