感情をコントロールできないから、人前でカッとなってしまう。どうにかしたい。
ついつい、その時の感情で相手に嫌なことを言ってしまって、後で後悔する。
そんな方に向けて書いています。
この記事で、次のことがわかります。
- 感情をコントロールできない心理
- 感情をコントロールできない原因
- 感情をコントロールするための具体的な対処方法
怒りや悲しみを感じなくていいのなら、感じない方が幸せですよね。
その感情を表に出してしまうと、時には人間関係を台無しにしてしまうことにさえつながります。
いつも「落ち着いている」と人に言われる私も、感情をコントロールできなかったことは過去にあります。
そこから、ただ単にその場しのぎに対処するのではなく、根本的に解決できる方法を見つけてきました。
すぐに実践できる、感情をコントロールするための行動ばかりです。
ぜひお試しください。
目次
感情をコントロールできない心理
感情をコントロールできない心理とは、どんなものでしょうか。
- あなたが感情をコントロールできない時
- 周りの人が怒ったり泣いたりする時
の場面を思い浮かべてみてください。
感情をコントロールできない心理の例をあげると、次の通りです。
子どもが自分の言うことを聞かない時!
恋人や配偶者が自分を大切にしてくれない時…
友達が待ち合わせに遅刻した時!
上司に怒られた時!
周りの人がルールを破った時。
こんな状況では怒ったり泣いたりしても無理はありませんよね。
ただ、そんな時に自分の気持ちを怒りや涙で表すと、相手に怖がられたり、気を遣わせてしまいます。
だからこそ、感情をコントロールできることは大切です。
では、なぜそうした時に感情をコントロールできなくなるのでしょうか?
感情をコントロールできない原因は本人にある
あなたや、あなたの周りの人が感情をコントロールできない原因は、その出来事が起こったからではありません。
あなたが怒ったとしても、同じことに対して友達は怒らないこともあります。
友達が怒ったとしても、同じことに対してあなたは怒らないこともあります。
このように同じ出来事であっても、受け取る人によって感情をコントロールできないポイントは違います。
また、子どもの頃も、学校や家庭で感情のコントロール方法の教育を受けることはほとんどありません。
むしろ、親や教師自身が感情をコントロールできていないことがよくあります。
- なぜ感情をコントロールできないのか
- どのポイントで感情をコントロールできないのか
がわかれば、対策をとることができますね。
感情をコントロールできない時の根本的な原因として考えられること
感情をコントロールできなくなる時の根本的な原因として、まず次のことが当てはまりませんか?
- ストレスがある
- 睡眠や休息が足りない
- 栄養が足りない
これらは、精神状態が不安定になる大きな要因です。
※感情のコントロールができない症状が現れる病気や、発達障害などが原因の場合もあります。この記事で紹介する対処方法を継続して試しても、効果がない場合、信頼できる医師に相談することをおすすめします。
怒りが起こる原因
多くの場合、コントロールできなくなった感情は怒りとして現れます。
ではなぜ怒りが起きるのでしょうか?
怒りというのは「危険にさらされた」という意識・認識に起因している、と説明できることは多い。「危険にさらされた」というのは、身体的なこと、有形なことがらに限らず、自尊心や名誉などの無形のことがらまで含まれる。
ー Wikipedia 原因/怒り
つまり、大人が怒りをコントロールできなくなる時は、
「自分をもっと大切にして欲しい」
「自分にとって大切なものを踏みにじられた」
と感じる時ではないでしょうか?
特に、人前で怒りをあらわにすると、相手にとっては「一緒にいて居心地の良くない人」になってしまいます。
そこで、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」が必要です。
泣いてしまう原因
子どもは自分の思い通りにならないと、よく泣きます。
それは、自分の言いたいことをうまく表現できないからです。
大人にも同じことが言えると思います。
大人になってきちんと言葉が話せたとしても、言いたいことがうまく伝えられないために、涙となって表れることがあります。
あるいは、普通人が泣かないところで自然と涙が出てしまい、周りを困らせてしまうと悩んでいる人もいるようです。
これは、
- ことあるごとに自分を必要以上に責めてしまうから
- 泣けば周りが優しくしてくれるという記憶があるから
と言った理由が考えられます。
職場や公の場で泣くのは「大人として恥ずかしい」と思う人も多いと思います。
感情をコントロールできない原因
怒る理由と泣く理由から、根本的な原因をまとめると、次の通りです。
- ストレスがある
- 睡眠や休息が足りない
- 栄養が足りない
- 自尊心が満たされていない
- 自分の言いたいことをうまく伝える方法を知らない
- 自信がない
- 自尊心が満たされていない
先に述べたように、自尊心が満たされていない時、その人は
- 自分が大切にされていない
- 自分にとって大切なものを踏みにじられたと感じている
と感じています。
自分の言いたいことをうまく伝える方法を知らないために、自分の言いたいことをうまく表現できません。
自信がないために、自分を必要以上に責めてしまいます。
自尊心が満たされていないために、周りに優しくしてもらおうと反射的に泣いてしまいます。
感情をコントロールするための具体的な方法
感情をコントロールするために、すぐに始められる根本的な解決方法を具体的にあげています。
ストレスがある場合【感情をコントロールするための根本的な解決方法①】
ストレスは、本人でも気づかないうちに溜まっていることがあります。
ストレスが原因で感情がコントロールできない可能性があれば、次のことを試してみてください。
- 友達、家族、周りの人に話してみる
- カウンセリングなどで支援をあおぐ
- キツい時に我慢せずに休む
- 運動や趣味でストレス発散する
睡眠や休息が足りない場合【感情をコントロールするための根本的な解決方法②】
日本では、睡眠不足の人の割合が他の国より多いと言われます。
2018年のOECDの統計では、調査した国の中で日本は最下位、つまり睡眠時間が一番少ないとの結果でした。
ストレスが原因で感情がコントロールできない可能性があれば、次のことを試してみてください。
- 睡眠を毎日最低7〜8時間とる
- 今より1時間早く寝る
- ランニングなど運動をする
- いくら仕事が休めなくても、体を壊しては仕事ができなくなるということを忘れない
一般的に十分だと言われる睡眠時間をとっていても、日中眠くなりませんか?
私自身、銀行員時代は6〜7時間程度の睡眠時間をとっており、「人並みだから足りているはず」と思っていました。
しかし、実際に午後になると耐えられない眠気に襲われることがよくありました。
イギリスにきてから現在の9時〜5時睡眠の生活スタイルになり、8時間ほど睡眠時間を確保するようになりました。
それからは、睡眠不足の日をのぞき、午後の眠気を感じることはなくなりました。
つまり、睡眠時間が足りていなかったのです。
もちろん睡眠の質もとても大切ですが、睡眠の質を測るのは難しいです。
まずは絶対的な睡眠時間を確保しましょう。
ちなみに、私はFitbitで睡眠スコアを確認しています。
栄養が足りない場合【感情をコントロールするための根本的な解決方法③】
なるべく外食を避ける。
タンパク質・ミネラル・ビタミン類が不足しないように特に気をつけて、食べるものを決める。
自分の得意なことをする【感情をコントロールするための根本的な解決方法④】
「自分の得意なことをする」ことについては、以下の記事でも触れています。
それが仕事であれば、なお良いです。
苦手なことを克服する努力も大切ですが、自尊心を満たすにはなるべく得意なことをした方がいいです。
自分の得意なことをすれば、必然的に人から必要とされやすくなります。
どんな些細なことでもいいのです。
- 美味しいお店を見つけるのが得意だ
- 自分が掃除をするとピカピカになる
- 自分の好きなゲームのことなら人一倍詳しい
とかそんなことでいいのです。
世の中には必ずそのことを認めてくれる人がいます。
自信がないことについて、無理して自信を持とうとする必要はありません。
人間である限り、誰にでも欠点はあります。
美味しいお店を見つけるのが得意な人は、お店に迷った時に頼れるレストランアドバイザーです。
ピカピカに掃除ができる人は、それだけで綺麗に掃除ができない人よりも重宝されます。
好きなゲームのことなら何時間でも話せる人は、その情報を知りたい人にとって専門家です。
だから、自信のないことも、苦手なことも、全部含めてそれが自分なのです。
例えば人前でうまく話せなくても、それも自分。
人前でうまく話せないから、うまく話せる人より劣っているなんてことはありません。
反対に、自分の欠点に注目しているとどうなるでしょうか?
私も数年前までは、自分にできないことや欠点を直すことばかり考えていました。
その時の自分ではない、自分のなりたい「何者か」になることを目指していました。
もちろん、努力すること、上を目指そうとすることは今でもいいことだと思っています。
ただ、自分のできることや長所にも目を向けないと、どうしても自分に自信がなくなってしまいます。
自分に自信がないと、人を羨む気持ちが出てしまいます。
結果、羨ましいと思う人たちより自分を下に見てしまい、それが行動にも表れます。
自信のない人は、周りからもそのように扱われてしまいがちです。
そうして自尊心を失っていきます。
だから、自分の得意なことに目を向け、得意なことをするのが大事だと考えています。
- 今までに褒められたこと
(例:美味しいお店をよく知っているねと言われた) - 自分が楽にできたこと
(例:頑張らなくても人より綺麗に掃除ができた)
を思い出して紙に書き出す
↓
そのことを仕事にできないか考える
(例:お店を紹介するメディアで働く)
↓
積極的に自分の得意なことをする
何かを継続してする【感情をコントロールするための根本的な解決方法⑤】
何かを継続することで、「私にも続けられるんだ」という自信がつきます。
この時、初めから「ランニングを1年間続けるぞー!」などと意気込まないことです。
目標は少しずつ伸ばしていくのがポイントです。
3日、1週間、1ヶ月、3ヶ月、1年と、達成できるごとに、続けるハードルは下がっていきます。
続ける内容は、本人の成長や健康、自己啓発につながるものであればなんでもいいです。
今の時点で特にやりたいことが思いつかないという人は、次の例の中から一番やってみたいものを選んでください。
- ランニングをする
- オンライン英会話を受ける
- 仕事で役立つ資格の勉強をする
- 読書をする
- SNSをやめる(1日15分までなどと時間を決める)
- 砂糖をやめる
- お酒をやめる
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>> 実際にオンライン英会話を使ってみた感想・レビューはこちら
自分の気持ちをうまく伝える方法を学ぶ【感情をコントロールするための根本的な解決方法⑥】
ただ伝え方が分からないのであれば、
「どうすればうまく伝えられるのか」
を学べば解決します。
うまく伝える方法を学んで、実際にやってみることで、自分に合う方法が見つかります。
具体的には、以下の順番で考えて紙に書いてみましょう。
自分の言いたいことがうまく伝えられなかった時のことを思い出す
(例:自分の抱える案件の状況をうまく上司に説明できなかった)
↓
なぜうまく伝えられなかったのかを考える
(例:何から話せばいいかわからなかった)
↓
どのように話せば人に伝わるかを学ぶ
(例:コミュニケーションが上手な人を観察してマネする、本を読む)
私は、社会人になるまでは人間関係で色々と失敗し、苦労しました。
友達や職場の人とのコミュニケーションに迷った時は、よく本を読みました。
たくさんの失敗と本のおかげで、大して人間関係に悩まずに済んだと思います。
コミュニケーションに悩んでいる人は、すぐ読めるベストセラーの「伝え方が9割」に一度目を通してみてください。
感情をコントロールするための応急処置
- 深呼吸をする(最低5秒ずつ息を吸って、吐ききる)
- 水を飲む
- 温かい飲み物を飲む
- 栄養のあるものを食べる
簡単なことですが、これだけでかなり気持ちが落ち着きます。
ここでご紹介した、感情をコントロールするための根本的な解決方法をしながら、この応急処置もお試しください。