ブレグジット(イギリスの EU 離脱)を題材にした映画ができたことは、もうネットニュースなどでご覧になった方もいると思います。
イギリスでは、この映画は2019年1月7日にすでに公開されました。
なかなか衝撃的だったので、気になる方に一足早く概要をお話しします。
ネタバレを含みます。
目次
「ブレグジット」の映画がブレグジットの混乱の中で公開
イギリス国内では、いっときはブレグジットの話はほとんどありませんでした。
そして2019年1月になって、ブレグジットの交渉状況についてのニュースが毎日続きます。
英語の勉強として聞いているラジオで、よくブレグジットが話題になっています。
そんな中で、「ブレグジットの裏側」を描いた映画が公開されました。
1月18日現在、まだこのブレグジット騒動の結果がどうなるかわかっていません。
タイミングがタイミングなだけに、かなり波紋を呼んでいます。
「ブレグジット」の主演はシャーロックホームズで有名なベネディクト・カンバーバッチ
そう、21世紀版シャーロックホームズをご覧になった方はピンと来たでしょう。
ブレグジットの映画と聞いて、私は内心「面白いかなあ?」と疑問に思いましたが…
シャーロックホームズの俳優が主演なら、面白いかもしれないと思いませんか?
彼が演じるのは、EU 離脱を影で主導したドミニク・カミングスです。
ちなみにシャーロックホームズは、シャーロック好きの方もそうでない方も、是非見て欲しいです!
ハマります。
この先ネタバレがあります。
Photo by Brunel Johnson on Unsplash
ブレグジットで離脱派が勝った理由
この先ネタバレがあります。
映画によれば、「EU 離脱派」が勝った大きな理由は、SNSを使った広告が効果的だったからです。
離脱派側の調査によると、イギリス国民は
何があっても残留したい派
何があっても離脱したい派
どちらでもない派
の三つに分かれていました。
離脱派は、この「どちらでもない派(離脱でも残留でもない派)」に焦点を絞ります。
ここで、ターゲットをどう絞るかという時に、SNSの出番です。
このSNS立役者の言葉を日本語でうまくまとめたページを見つけたので、引用すると、
そこに登場するのが、カナダの政治コンサルタント企業、アグリゲートIQのザック・マッシンガムである。
「ソーシャルメディアは同じ考えを持った人々を見つけられるように作られているんです。僕たちのソフトウェアは、これまでの政治キャンペーンが狙ったことのない人々を発見し、ターゲットにする。投票しない人たち、投票したことのない人たちですよ。向こうの陣営は、この300万票が存在するとは思ってません。」
ベネディクト・カンバーバッチ主演、英国のEU離脱をドラマ化「ブレグジット」米予告編公開 ─ 国民投票再実施の可能性も報じられる
その広告は、
「EUに毎週支払っている3億5000万ポンドをNHS(国民健康保険)に回そう」
「トルコの人口は7600万人。トルコがEUに加入しようとしてします。いい考えだと思う?」
など、 EU離脱を煽る文言でターゲットのクリックを誘います。
行き過ぎたブレグジット離脱キャンペーン
後になり、 イギリスがEU に毎週支払っているとされる3億5000万ポンドは、架空の数字であったことがわかりました。
劇中では、ドミニクが「NHSに関する一番大きな数字を探せ」とキャンペーン内の他の人に指示する場面があります。
3億5000万ポンドは、存在しない数字だったのです。
ブレグジットの映画の予告を見た人の反応
ここで、ご参考までに YouTube のコメント欄をいくつか抜粋してご紹介します。
※日本語訳が間違っている可能性あり。
えみねむ
(ブレグジットの映画)10年後くらいに出ると思ってた…
えみお
ああ!それで、これはその14,000,605あるシナリオの1つなのか?ふーん
えみお
プロパガンダについてのプロパガンダだ。
えみねむ
HBO(この映画の制作会社)、もっとブレグジットが欲しかったのかどうか訊いてくれてありがとう。私たちみんなが求めているのはそれよ。ブレグジットがもっと欲しいの。
※個人的には、上のコメントは皮肉で言っているんだと思います。
えみお
ヨーゼフ・ゲッベルス(プロパガンダの天才と呼ばれたヒトラー政権下の体制を支えた男) はこのプロパガンダ映画を誇りに思うだろうね。
えみねむ
一瞬この映画は冗談なのかと思った。
えみお
ブレグジットが片付くまで映画の公開は待ってくれればいいのに。
えみねむ
EUがお金払ったのかな?これ、イギリスが離脱に投票した唯一の理由は、邪悪な首謀者が人々にそうさせようとしたからだと、見る人にはっきり言ってるよね。
えみお
イギリスはまだ正式にEUを離れてすらいないけど、既にHBOがカンバーバッチを主演にして特別な存在になってるよ…
えみねむ
しばらくの間、ボリスジョンソン役は本人に演じさせてるのかと思ったよ…
えみお
カンバーバッチが演じると、どの役もシャーロックが問題解決しようとしているように見えるよ。
えみお
まさか解明されてない出来事でお金稼ぎして時間を無駄にはしてないよな?つまんねえ。
ブレグジットを決める国民投票後に人々が検索したのは「EUって何?」
2016年6月23日に、EU離脱を決めた国民投票がありました。
その翌日の6月24日、 Google検索で急上昇したワードは「what is eu( EU って何?)」でした。
Google トレンドによれば、検索ボリュームは数日前の11倍ほどに跳ね上がっています。
つまり、 EU離脱に投票した人も、そもそもEUが何かよく分かっていなかった可能性があります。
Photo by Arnaud Jaegers on Unsplash
民主主義の欠陥が現れた事例
今回の事例は、SNSを使った選挙戦略でした。
トランプ大統領が誕生したアメリカ大統領選挙でも、 彼はSNS を巧みに使って勝利したと言われています。
恐ろしいことのように感じますが、こうした行為自体はずっと行われてきたことです。
インターネットが登場する前は、政治家や政府が国民を扇動するのに使ったのは、ラジオやテレビでした。
インターネットが違うのは、「特定の地域に住む人」「特定の興味を持つ人」など「特定の集団」に的を絞ることができる点です。
よくわからないまま投票してしまうことのリスクも
今回、人々が「 EU が何か」よく分からないまま投票してしまったように、人々にすべての情報が等しく行き渡ることはありえません。
民主主義は今考えられる中で一番理想的な制度だとされていますが、何でもかんでも国民投票で決めるべきかといえば、そうでもないのかも知れません。
口から自然と英語が出てくるための英語学習法とは
外国人と英語で話そうとするとき、えみねむ
こう言う時は at だっけ、on だっけ?
それは、頭で英文を考えているからです。
英語を頭で考えるのではなく、体で覚えることで自然と英文が出てきます。
そうなるためには、英会話を並行して習得することが必須です。
私も、英会話ができるまでは、毎回頭の中で日本語を英訳してから英語を書いていました。
しかし、ある程度話せるようになってからは、英作文をしなくても自然に出てきた文を書けるようになりました。
私の場合は、一人で独学で勉強したためかなり遠回りしましたが、最短で英語ができるようになりたければ私と同じ失敗はしないでください。
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