世界一周してみたいけど、英語が話せないから心配…
英語ができなくても世界一周した人がいたら、どうだったか聞いてみたい!
そんな「世界一周がしたいけど英語ができなくて不安な人」に向けて書きました。
私は世界一周を始めたときから3年以上経った今でこそ、やっとネイティブとも会話できるようになってきました。
でも世界一周中は、英語ができなくて苦労したことが何度もあります。
そこで、私が世界一周する前に聞きたかった「世界一周での英語力」について全てお伝えします。
この記事で、こんなことがわかります。
- 世界一周で英語ができなくてもなんとかなる理由
- 世界一周で英語ができないと困る場面
- 世界一周を始める時の英語力が低い場合におすすめの対処法
目次
世界一周で英語ができなくてもなんとかなる理由
世界一周するのに英語ができなくても大丈夫?
その答えは、タイトルの通り、なんとかなります。
もちろん、これはかなりざっくりとした答えです。
これだけを真に受けて「ハロー」しかわからない状態で世界一周することはおすすめしません。
ここでは、なぜ英語ができなくてもなんとかなるのか?を説明します。
ほとんどの国で英語が話せない人がたくさんいる
日本では、海外では英語を話すものだと思い込んでいる人が多いと思いますが、そうだともそうでないとも言えます。
というのは、国民の大半が英語が話せない国もたくさん存在します。
そういう国では、英語ができてもコミュニケーションはとれません。
その場合、相手も全く英語が話せないか、あなたと同じ程度の英語を話すため、片言でコミュニケーションがとれてしまうのです。
それよりも私たちがよく自信をなくしてひるんでしまうのは、相手の英語が流暢あるいはネイティブの場合です。
相手の言っていることがわからないし、自分でも言いたいことが言えない状態です。
このように、相手の英語が片言レベルなら、なんとかなることが多いです。
場面によって必要な英語はだいたい決まっている
2つ目の理由は、世界一周と言っても旅行ですから、英語の必要なフレーズや使う単語はだいたい限られています。
会話が必要な場面といえばこれくらいです。
- 入国審査
- 飛行機内
- 空港
- タクシー
- 電車
- バス
- ホテル
- レストラン
- カフェ
- スーパーや市場
- 観光スポット
そこで使うフレーズを覚えていけば、なんとかなります。
各場面ごとの英語フレーズは、以下の記事にまとめています。
旅をするうちに新しい表現や発音を毎日学習していく
下手であっても英語を自信を持って話せるようになるとき、簡単な会話なら、あなたは頭の中で日本語を英語に変換しなくなります。
実際にフレーズを使う場面を覚え、単語の意味が身をもってわかるようになると、英語で物事を覚え、英語で考えるようになります。
これはどういうことかというと、例えば目の前に駅があったとします。
そのとき、反射的に「駅」ではなく「station」が頭に浮かぶのです。
だから、「駅の場所を知りたい」と思った時に、
駅って英語でなんだったっけ?
と考えることなく、とっさに
Excuse me, where’s the station?
と質問できるわけです。
つまり、英語で考え、そのまま英語で話せるようになります。
この「考える時の言語」を英語でprimary language(プライマリー・ランゲージ)と言います。
いちいち日本語を英語に翻訳していたら会話ができません。
世界一周をしていれば、自然と英語がプライマリー・ランゲージになるはずです。
そしてさらに英語が上達していきます。
これについては、英語の具体的な勉強法で詳しく解説しています。
世界一周で英語ができないと困る場面
世界一周は英語ができなくても大丈夫だと言いましたが、当然
こんな時、英語さえできれば…
と思う場面もあります。
世界一周を始める前は、具体的な場面が想像しづらいと思うので例を挙げてみます。
トラブルにあって助けを求めたい時
一番重大なのは、トラブルにあったときです。
可能性が高く、気をつけたいトラブルは以下の通りです。
- スリ・置き引き
- ぼったくり
- 詐欺
こうした身の危険があるトラブルでは、コミュニケーションを取れることが命を助けます。
英語が話せれば、現地の人や警察に助けを求められる可能性が格段に高まります。
英語で助けを呼べなければ、周りの人に知らせることもできません。
切符を買う、質問の答えを理解するなどの目的が達成できない
次に重要なのが、自分のやりたいことを達成するためにコミュニケーションが必要な場合です。
よくあるのは、電車やバスなどの切符を買うのに、質問ができなかったり、相手の言っていることがわからなかったりするケースです。
交通機関が確保できないと、移動できないのでこれは重要なことです。
英語圏以外の国では、相手のスタッフが英語が全く話せない場合もあります。
その意味では、もちろん現地語ができるに越したことはありません。
でも、英語で会話ができるだけで、意思疎通ができる可能性がぐんと上がります。
それは、現地の人の中に英語が少しでも話せる人がいて、その人が通訳になってくれることがよくあるからです。
ぼったくりや詐欺にあっても気づかない
詐欺などのトラブルに遭ったときに助けを呼ぶためにはもちろん現地語か英語が必要です。
ただそれ以前に、英語で会話ができないために、ぼったくりや詐欺にあったのに気づかないという危険性もあります。
例えば、相手が言っていることが明らかに矛盾していても気づかないかもしれません。
もちろん、英語が話せない場合は話せる人以上にぼったくりや詐欺への対策をしておくことが必須です。
旅で出会った人との会話が続かない
世界一周の一番の醍醐味は、世界各地のいろいろな文化を持った人たちと、出会って会話ができることにあります。
え?世界一周の醍醐味は、世界遺産や絶景を見ることじゃないの?
と思われるかもしれませんが、旅を始めたらすぐに、世界遺産や絶景が旅の「おまけ」にすぎないことに気づくはずです。
有名な世界遺産を見ても、一緒にいる人が残念だと、残念な思い出しか残りません。
だから、私は現地の人や旅人との出会いが一番貴重だと考えています。
その時に、相手が日本語が話せることもまれにはありますが、ほとんどの人は日本についてあまり知らない程度です。
そんな全く違う世界に生きる人たちに、
日本は本当はこんな国なんです
日本についてどう思う?
あなたのことやあなたの出身国について教えて欲しい
と伝えたいなら、やっぱり英語は必要です。
世界一周を始める時の英語力が低い場合におすすめの対処法
やっぱり世界一周するなら、英語ができないと厳しいな…
と思ったあなたに朗報です。
英語でコミュニケーションをとれる自信がない人は、次の対処法を試してみてください。
- 英語が公用語でない国を旅行先にする
- 紙に書くなどしてコミュニケーションをとる
- お金はかかっても旅行者にわかりやすい交通手段を使う
- 翻訳アプリを使う
- 世界一周まで・世界一周中に英語を勉強する
英語が公用語でない国を旅行先にする
英語が母国語の国、英語が公用語の国では、会話の相手は英語ネイティブのことが多く、うまく話せなくなりがちです。
英語を話すことに慣れるまで、英語が公用語の国を避けるというのも一つの方法です。
英語が公用語・事実上の公用語の国と地域は、次の通りです。
- アイルランド
- アンティグア・バーブーダ
- インド
- ウガンダ
- エリトリア
- ガイアナ
- ガーナ
- カナダ
- カメルーン
- ガンビア
- キリバス
- クック諸島
- グレナダ
- ケニア
- サモア
- ザンビア
- シエラレオネ
- ジャマイカ
- シンガポール
- ジンバブエ
- スーダン
- エスワティニ
- セーシェル
- セントクリストファー・ネイビス
- セントビンセント・グレナディーン
- セントルシア
- ソマリランド
- ソロモン諸島
- タンザニア
- ツバル
- ドミニカ国
- トリニダード・トバゴ
- トンガ
- ナイジェリア
- ナウル
- ナミビア
- ニウエ
- ニュージーランド
- パキスタン
- バヌアツ
- バハマ
- パプアニューギニア
- パラオ
- バルバドス
- フィジー
- フィリピン
- ベリーズ
- ボツワナ
- マーシャル諸島
- マラウイ
- マルタ
- ミクロネシア連邦
- 南アフリカ
- 南スーダン
- モーリシャス
- リベリア
- ルワンダ
- レソト
- アメリカ
- イギリス
- オーストラリア
- イスラエル
- アクロティリおよびデケリア
- アメリカ領ヴァージン諸島
- アメリカ領サモア
- アンギラ
- イギリス領ヴァージン諸島
- 北マリアナ諸島
- キュラソー島
- グアム
- クリスマス島
- ケイマン諸島
- ジブラルタル
- ジャージー島
- シント・マールテン
- タークス・カイコス諸島
- ノーフォーク島
- バミューダ諸島
- ピトケアン諸島
- プエルトリコ
- フォークランド諸島
- 香港
- マン島
たくさんあって、これを除いたら行けるところがなくなると思われるかもしれませんが、大丈夫です。
ここに名前があるからと言って、みんな英語がペラペラなわけではありません。
ここにある地域でも、例えばインドの北部などでは英語が話せない人も多いです。
紙に書くなどしてコミュニケーションをとる
国や地域によっては、駅のスタッフに英語の数字すら伝わらないこともあります。
その場合は、書いた方が伝わります。
算用数字を使えば、ほとんどの国で通じるはずです。
あとは、絵や図にして説明する方法もあります。
スマホがいつでも使えるとは限らないので、紙とペンはあった方が安心です。
費用はかかっても旅行者にわかりやすい交通手段を使う
長距離移動の時は、何を使う予定ですか?
バス、タクシー、電車、飛行機と方法はたくさんあります。
移動したい区間によって、飛行機がない、電車がないことはよくあります。
しかし、英語や現地語で会話ができない場合、バスやタクシーは少しハードルが上がります。
バスは安いですが、国や地域によってはお世辞にも快適とは言えないバスもあります。
タクシーだと、Uberなどの配車サービスでない限り、長距離だと費用が高く、ぼったくりや拉致など安全面で不安があります。
それと比べて、電車は線路と駅があるので比較的わかりやすいです。
飛行機は、世界中どこでも空港の案内板やスタッフがある程度整備されているため、わかりやすいです。
バスよりも電車や飛行機は費用がかかることがほとんどです。
ただ、少なくとも「行き先はあっているか?」「何時に到着するのか?」など余計なことを心配する必要はありません。
ヨーロッパでバス移動を考えている人は、次の記事を参考にバスを予約してみてください。
翻訳アプリを使う
世界中の国で現地語で会話するなら、翻訳アプリを使う方法があります。
海外でもインターネットが使える状態にしておくか、あるいは翻訳アプリをオフラインでも使えるようにしておく必要があります。
海外でのインターネットの利用については、この記事が参考になるかと思います。
世界一周まで・世界一周中に英語を勉強する
世界一周での英語の必要性についてはおわかりいただけたかと思います。
世界一周までどのくらいの期間があるかはわかりませんが、行く前に英語の勉強をすることを絶対におすすめします。
世界一周を始めてから、今勉強している自分に助けられることになります。
また、世界一周を始めてからは、Duolingoなどのアプリを使って少しずつ勉強するのもいいと思います。
お気に入りのアプリや教材があればそれを使ってください。
旅の間は、たくさんの実践の機会があるので、それを台無しにしないように日々英語を伸ばしましょう。
世界一周の前に英語は勉強していこう
結論として、
「世界一周は英語ができなくても大丈夫」ですが、
世界一周の前に英語を勉強していくことを絶対におすすめします。
理由はお伝えした通り、まとめるとこの3つです。
- 英語ができた方が、トラブルから自分の身を守れる確率がはるかに高いから
- 英語ができた方が、世界中の人の生の声が聞けるから
- 英語ができた方が、旅の選択肢が広がるから
英語はたかがツール、されどツールです。
ちなみに、私も世界一周前の8ヶ月間、毎日英語を勉強しました。
ただ、失敗もたくさんしました。
こうしておけばよかったなと思うこともたくさんあります。
そこで、英語の勉強について読者の方が同じ失敗をしなくて済むように、過去の自分に教えてやりたいアドバイスを以下の記事にまとめました。
ぜひ、英語を勉強して自分の味方にしてください。
その方が、世界一周を100倍楽しめること間違いなしです!